境港から韓国へ・フェリー「EASTERN DREAM」
今回の旅では、境港から「EASTERN DREAM」(イースタンドリーム)号というフェリーに乗って韓国・東海(トンへ)港へと向かった。
この境港と東海を結ぶ航路は今年(2009年)の6月に運航が始まり、7月から定期運航が始まったばかりである。境港と東海、そしてロシアのウラジオストックを結ぶ環日本海航路として売り出している。
写真は対岸の美保関側から見た、停泊中のEASTERN DREAM号。
運航会社であるDBSクルーズフェリーは今のところ日本語のウェブサイトを持っておらず(韓国語のウェブサイトはこちら)、運航スケジュールなど日本語の情報は鳥取県のウェブサイトにある特集ページが頼りである。
フェリーの運航日には境港駅からターミナルへ無料バスが走るので、それに乗って境港国際旅客ターミナルへ。
平屋建ての建物の中に椅子が並んでいて待合室になっている。
待合室の脇にある切符売り場で切符を買った。このフェリーは前述の通りDBSクルーズフェリーという韓国の会社によって運航されているのだが、窓口の人も韓国の方のようであった。
国際航路では国際条約の関係で岸壁を歩いて乗船することができないことが多いのだが、境港ではターミナルが岸壁の前にあるということで出国審査後に岸壁を歩いてタラップへと向かう。
前日の夜がサンライズ出雲のノビノビ座席だったので、2日続けて固い床で寝るのは厳しく今回はスタンダードAと呼ばれるベットを利用。8人用の部屋に私も含めて3人の乗客であった。
吹き抜けになっている、レリーフやシャンデリアもあるエントランス。
船内ではインターネットも利用可能。航海中も利用可能とのことで衛星回線を使っていたらコストが高そうだが、どのような仕組みになっているのだろうか。
船内の売店には、ファミリーマートの名が冠せられている。但し韓国のフランチャイズのようである。
船内の係員に、先程境港の窓口で見かけた方を2名見かけた。船内業務と境港に着いたときの地上業務を兼任しているようで、境港に常駐の人を何人も置いておけないということなのだろう。
このほか船内にはバイキング形式のレストランがある。私が乗った日は団体客専用になっていたがその代わりに船首にあるバーで同様の食事を食べることができる。
韓国の会社が運航する船ということで船内ではウォンが主要通貨で、このファミリーマートも使うことができるのはウォンのみである。夕食・朝食の支払いは日本円も可能で、私が乗ったときは夕食が800円、朝食が600円であった。
この「EASTERN DREAM」号、元は鹿児島と沖縄を結ぶフェリーであったのを現在の所有者であるDBSクルーズフェリーが買い取ったのだとか。かつては日本のマリックスラインが所有する「クイーンコーラル」という船だったとかで、短い時間外洋を走るという点では共通している。
船内の表示は殆どハングルになっているが、甲板から船室に入るときの表示にかつての名残を見ることができた。
釜山と博多や下関を結ぶフェリーのような乗船締切後や下船前の待機時間はなく、19時に出港してから一路東海を目指す。冬の日本海は波が高く、翌朝入った風呂では浴槽のお湯が波打っていて入浴するのが難しいほどであった。
それでも定刻の午前9時に東海港に到着。東海港でもやはり岸壁を歩いて入国施設へ向かう。
東海港からはソウルへ行くべく下船後すぐタクシーに乗ってバスターミナルへ向かったので、東海の街は歩いていない。タクシーから見た車窓は黄土色の地面が目立ち、海岸線に鉄条網が掛けられているのを見たり軍事施設と思しき施設の名前を道路案内や壁面に見たりと、緊張感を感じる車窓であった。
日本の鳥取・島根付近も、韓国の東部海岸沿いもそれぞれ高速列車は走っていないなど交通インフラが他の地域ほどではないのが共通している。その両者を結ぶこのフェリーが物流や観光の大動脈になるのは今のままでは厳しく、他の地域の貨物をこの航路に取り込むべく港から先のサービスの提供も含めてもう1歩踏み込まないと厳しい航路と言える。旅客にしても境港のターミナルで見た人数からすると厳しい状況が窺える。
それでも両地域の人にとっては互いを結ぶ貴重な航路でありこれを使って街の発展に結び付けたいだろうから、このフェリーもお互いを結ぶ架け橋として継続して運航してほしいものである。


















































































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