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2005年4月16日星期六

4月16日、上海

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今日反日デモが行われると噂されていたが、その前日、つまり昨日の上海電視台のニュースでは「『中華人民共和国集会遊行示威法』に基づき、違法なことはせず、社会の安定に影響を及ぼしたり上海の状況を損なうようなことはせず、・・・合法かつ秩序立てて自らの正義感を表し、上海の持続かつ穏やかな社会環境を維持していこう」という上海市公安局スポークスマンのコメントを紹介していた。このニュースではさらに「警察は上海でのデモの申請を受け付けたり認めたりしていない。党と政府が国家・民族の長期的かつ基本的な利益から、正しく中日関係に当たることができるものと信じている」とのコメントも発表しており、明らかに反日デモを意識してのコメント発表であることを匂わせている。

明けて16日。午後11時頃の延安西路。この時第1陣は既に日本総領事館前に達していたようで、これは第2波のようだ。日本総領事館前でどんなことになったかは報じられている通りである。
IMG_0668延安西路の片側車線をふさいでデモ行進をするデモ隊。



IMG_0669歩道橋の上の人にアピールするデモ隊。




IMG_0670デモ隊の手前に立っている警官が何もせず、スルーパスなのがわかる。



IMG_0675五星紅旗を振って鼓舞するデモ隊。



IMG_0676デモ隊は義勇軍行進曲を歌いながら行進していった。



IMG_0678ややお疲れ気味の人もいるか。



IMG_0680延安西路と交差する道路では激しい渋滞。どうにもならず車の外に出て様子見の風情。



IMG_0682延安路から離れ、淮海路を一仕事終えたという風情で戻る警官。何かしてくれたのだろうか。
私が12時頃淮海路に行ったときは特に何もなく通常通りだったが、日本領事公邸前の掲示板が、この前は2つあるうちの1つがガラスが割られていたのが今日見たら2つとも窓ガラスがなくなっていた。公邸の前には警官がたくさんいたが、座り込んだりうろうろしたりと手持ち無沙汰のようであった。この人たちは、掲示板への攻撃を防いでくれたのだろうか。
思えば昨日のニュースでのスポークスマンの談話も、「ポーズ」のようなものであった。実際に影響がなかったことは今日の一件で明らかである。
なお、これらデモは上海電視台では私が見る限り一切報じられていない。今日の天気やらメーデー休暇に東南アジア旅行を申し込む人が多い、やらサッカーの結果やらを報じている。

デモ隊の一部は日本料理店を襲撃したらしいが、これら日本料理店には中国人経営のところも多いし、たいてい従業員は中国人である(日本の中華料理店と逆ですね)。同胞が経営している店を壊している可能性があることを、壊している人たちは知っているのだろうか。
何度も言うようだが、主義主張は、破壊行為を正当化する理由にはならない。NHK-BSのニュースによるとデモ隊の主張は「国を愛していれば多少のことは罪にはならない」らしいが、充分罪である。
この前文化大革命の亡霊という記事を書いたが、当時のスローガン「造反有理、革命無罪」のように「何でもOK」との思い込みの下での破壊をまた繰り返すのか。大義があれば何でもOK、というのは法治国家では成り立たない。

全く外出できないというわけではなく、今日も買い物などに出掛けることが出来たが、引き続き緊張を保って生活する必要がある。これは、デモがあろうとなかろうと同じことであるが、緊張を保つことの必要性を思い知らされた次第である。
今日はデモ隊を遠巻きに見るように、あるいは彼らが通る反対側から眺めていた。報道では日本人が負傷したらしい。上記のことももし私が怪我していたら軽はずみと責を問われたかもしれない。領事館は「興味本位でデモ、署名活動及び抗議活動等の開催地やその可能性のある場所に近づかない」よう呼びかけている。さすがに日本総領事館前には行けなかった。興奮状態の場所には近付かないなど、こちらも気をつけたい。

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Comments

日本の報道で見ると、大変な騒ぎになってきたようですね。
ただ、「にこにこ」「へらへら」しながらデモに参加している人も多いとか。そのあたりに突っ込みを入れているニュース?番組も見かけました。
それから、「愛国無罪」などと4文字熟語を叫ぶ節回しが文革時代と似ているような気がするのですが。いえ、私も文革時代を直接知っているわけではなく、映画などで描かれた場面と比較しているだけですが。ではでは。

Posted by: rongrong | 2005年4月18日星期一 at 上午9:44

rongrongさん、こんにちは。
次は5月4日(5・4運動の日)とも言われていますが、デモに参加した人は上海人の1000分の1以下だと考えれば、少しは気が休まるかと。中には、「よくわからんが反対」で参加している人もいるのでしょう。
ただ、プロレスのように敵がいないと盛り上げらないから敵をでっち上げて盛り上がろうというのは、中国だけではなく別の超大国にも通じるものを感じます。

今日の日経の『愛ルケ』ではなく『春秋』が、陳凱歌監督が文革期に紅衛兵に加わった話から始まって、「敵」を必要とする中国の愛国教育に論を展開し、最後に故・大村はまさんの教育について述べてました。私も文革は勉強の世界でしか知りませんが、今回の騒動から文革が思い浮かぶ人が多いのでしょうか。

Posted by: はぎお@貴ノ浪世代 | 2005年4月19日星期二 at 下午10:00

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