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2005年4月10日星期日

反日運動

昨日北京で、今日は成都・広州・深センでも反日デモがあり、それぞれ暴徒化した参加者が日系スーパーや日本料理店に対して危害を加えたことが、日本のメディアで報じられている。また、上海では日本人留学生2人が飲食店で中国人客に殴られ、怪我をしたことが報じられている。
当たり前だが、人や建物に攻撃を加えるのは、絶対に許されないことである。「日本の常任理事国入りに反対」やら「歴史問題」はこれらを正当化する理由には全くならない。

これら反日デモや事件であるが、上海電視台のニュースでは私が見る限りいずれもこれらを取り上げず、中国要人の動静を伝えたり「上海で桃の花が満開」などを報じている。もっとも、世界で80あまりの非政府組織が日本の常任理事国入りに反対したとか、日本がアメリカと米軍基地の土地の使い方などについて協議したとかは報じられていた。前者などはバックに国連議場やアナン事務総長のカットを使い、いかにも「各国が反対している」かのような雰囲気を醸し出していた。反日論調自体は制限されてはいないが、反日運動を取り上げることは制限されているようだ。一方、日本の芸術家の作品展(うまく例えられないが、彫刻の森美術館で見られるようなものや滑り台のような作品)が上海で開かれたことも、報じられていた。
衛星の鳳凰電視台でも、私が見た時間に限っては反日デモは全く扱われていなかった。

日本のニュースではおそらく反日デモの様子が取り上げられ、これまた中国全土で反日運動が盛り上がっているように見えることだろう(私が見たNHK-BSのニュースでは、北京の反日デモで「日本の常任理事国入り絶対反対」とインタビューに応じる少女と、極楽とんぼの加藤浩次に似た青年が叫んでいる様子が写っていた)。しかし、少なくとも私自身は今日近所に出掛け、スーパーにも出掛けたが、それぞれ何事もなく帰ってくることができた。全中国人が興奮状態にある、という状況ではないと認識している。

海外に身を置く場合は日本以上に身の回りに気をつけろとよく言われる。日本にいても夜道は気をつけないといけないし犯罪に巻き込まれたりしないよう気をつけないといけないのは一緒なんだからことさら強調しなくても、と思っていたが、今回「海外に身を置くこと」に日本とは違うリスクが生じることを改めて感じた次第である。

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