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2005年9月11日星期日

在外投票への道(6)−開票−

総選挙の大勢が見えてきた。既にネット上でもいろいろ言われていることだろう。刺客だの何だの言われていたが、刺客に入れた人も民営化反対候補に入れた人も(新党を作った人は別にして−新党から出た候補でもそうな場合が多いのだろうが)比例代表では自民党に入れることが多かろうから、自民党もうまくやったな、というのが感想である。
それに対して民主党であるが、「自民と違うことを言わなければならない」というのに縛られすぎたせいか主張が散漫だったきらいが、外地から見る限りでは感じた。

ところで、今回は初めて在外投票で選挙に参加したわけだが、やってみて日本での投票との違いを感じたところを挙げてみる。
1.まず根本的なルールの違いから。在外投票で投票できるのは衆議院は比例代表のみ。選挙区には投票できないし、最高裁判所裁判官国民審査にも参加できない。参議院選挙でも同様に、比例代表のみ参加可能。
2.公式な情報が手に入りにくい。日本だと少なくとも投票所に行けばどの政党が出ているかわかるし事前に選挙公報などで知ることができるのだが、こちらではネットやら何やらで自分で調べないといけない。もっとも、在外投票自体が情報技術の発展により設けられた制度ではあるが。「はて、新進党って今もあるんだっけ?」とか「私は新党大地に投票できるの?」とかいうことは自分で調べないといけない。
3.非公式な情報も手に入りにくい。ゆかりタンがどのくらい萌えるのかとかいうことは、さすがにわからない。まぁ、こういうのはどうでもいいことが多いが。
4.在外公館投票の場合は投票日の1週間くらい前が締め切り、郵送の場合は投票日当日午後8時必着のため、早々と投票しなければならず、選挙戦終盤の情勢を考慮したりぎりぎりまで政党の訴えを聞いた上で投票する、ということができない。
5.立候補者のみならず、投票する側にも選挙にカネがかかる。一票を確実に届けようとすればするほどEMSなど高額の郵送手段に頼らないといけないし、投票用紙の請求も同様である。

こんなところであろうか。
1.であるが、日本で所属する選挙管理委員会が決まっているのだから(出国時期によって、直前の居住地もしくは本籍地)、選挙区候補への投票も可能な気がする。国民審査は全国一律だから尚更である。ネットとかで調べないと候補者がわからないのだが、ネットが使えなくてもこのあたりは在外公館なりで教えてもらえばいいことだし。
2.は、まぁ仕方ないでしょう。公示を待って投票用紙を送っていたら間に合わないでしょう。それより上に書いたような選挙情報サービスの整備が重要だと考える。
3.は・・・あったほうが面白いでしょうがまぁいいです。結局日本でもネットとかマスメディアで知るのでしょうから。
4.は、少なくとも在外公館投票はもう少しぎりぎりまで可能な気がしますね。
5.・・・日本でも金を払って交通機関を使って投票に向かう方もおられるでしょうから仕方ないのだろうが、「投票のためにカネを使っている」という感触は大きいですね。

上に書いた在外投票で比例代表しか投票できないことは裁判で争われており(もともとは在外投票ができる前に在外邦人に投票権がないことの争いだった)、14日に最高裁で判決が言い渡される。こちらの結果にも注目である。

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