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2006年9月9日星期六

毛沢東没後30周年

 今日(2006年9月9日)は、毛沢東没後30周年である。毎日インタラクティブ記事を引用する。

毛沢東:没後30年 「功罪」評価、厳しく統制 根強い人気と、悲劇の記憶と

 ◇郷愁…根強い人気と、文革…悲劇の記憶と

 【北京・飯田和郎】中国の毛沢東元主席が死去し、9日で30年を迎えた。胡錦濤指導部は自らが主導する記念式典を予定していないほか、「功績が7、過ちが3」とした毛氏に対する従来の評価を維持している。「安定優先」の指針に沿い、現在も敏感な毛氏の「過ち」への言及を避けている。

 北京の人民大会堂では8日夜、毛沢東思想研究会などの主催で「逝去30周年記念音楽会」が開かれ、高齢者を中心に約8000人が出席した。また、毛氏の故郷、湖南省韶山で6日、新たな記念館建設が始まった。地元政府が150万元(約2200万円)を投入し、今年12月の生誕113年に完成する予定だ。

 国内の公的機関や施設には現在も、「新中国建国の父」の肖像画や像、レリーフが数多い。根強い「毛沢東人気」は、建国当時とその後の時代への郷愁とともに、拝金主義が横行し、格差が拡大する現在への不安や不満の裏返しとも指摘できる。

 一方、今年5月には毛氏が発動し、10年間にわたり全土を大混乱に陥れた文化大革命開始から、40周年を迎えた。毛氏が指揮し失敗に終わった「大躍進」運動(58~60年)と合わせ、数千万人もの死者を出した記憶は、悲劇として庶民の心に刻まれたままだ。

 中国当局は文革40周年時も、主要メディアに対し、文革の回顧、評価に関する一切の報道や論文の掲載、放送を禁止した。毛氏死去30周年でもその方針を踏襲し、関連する行事や毛氏の評価を厳しくコントロールしている。

 とりわけ内政における「功罪」を積極的に評価することは、来年秋の第17回共産党大会を控え、社会の安定を損なう要因になりかねない。関係筋によると、8日の音楽会も政治的色彩が一切排除されることを条件に許可されたという。

 中国における現在の毛沢東に対する評価は、記事の通り「功績も過ちもあり」というのが公式のものである。建国の父である一方、大躍進政策や文化大革命で国民に多大なる犠牲を強い、中国の発展を遅らせた元凶という面もあるというのがその概要である(なお、今年は文革開始40周年でもある)。
 しかしながら中国に住んでいると、文革中でもないのに毛沢東の肖像は毎日見かける。1元以上の全紙幣の表面は毛沢東の肖像であり、買い物をしたり給料をおろす度に毛沢東の顔を見ることになる。私は100元以外の良く使う紙幣はポケットに直に入れていたりマネークリップに挟んで持ち歩いているが、時代が時代なら「毛主席が痛がられる」ということで吊し上げの対象になっていたかもしれない。
 今日喫茶店で読んだ台湾の新聞『中国時報』(9月9日付だったと思う)にやはり毛沢東没後30年の記事が載っていたが、記事は毛沢東の肖像を女性が磨いている写真を載せる一方、毛沢東と同じ出身地で毛沢東に会ったことがあり、文革終結後1元7角の元手から中国全土に飲食チェーン店を展開した人が今でも毛沢東の写真をオフィスに飾り毛沢東を崇拝していること、対して劉少奇の出身地と同じところに住んでいた劉という姓の人が、劉少奇の遠戚であるということで迫害にあい、村自体が劉少奇の出身地ということで差別されたとかでこの人が「毛沢東は好きではない」と言っていたことを述べている。飲食チェーン経営者の例は、「社会主義資本経済」、要は市場経済のビジネス社会で成功を収めた人が今でも毛沢東を崇拝しているという記事で、引用記事で毎日新聞が触れている「郷愁」や「拝金主義や格差拡大の裏返し」とはまた違った意味で面白い。

Img_2641 写真は毛沢東死去直後の『人民画報』なる雑誌。毛沢東の葬儀の様子や華国鋒による追悼文(既に4人組は失脚の様子)が収められている。成都の土産物屋で見つけたのだが、当初「350元」と吹っかけられたのを値切り、結局100元で買った。ちなみに発売時の定価は1元とか。それでもぼられているのかもしれないし、そもそも真贋のほどはノーチェックである。かつて文化大革命の亡霊というエントリを書いたことがあるが、土産物屋にとっては毛沢東も「商売の対象」ということか。このほか、あちこちの観光地で『毛沢東語録』や「毛沢東バッジ」を売っているが、いいお値段であることが多い。毛沢東が儲けをもたらしてくれる、というパラドックスも面白い。

【追記】今日の上海テレビのニュースの再放送を深夜に見たが、中共中央のお偉いさんと上海市のお偉いさんが会談した(?)とか、上海の大学生が新入生を迎えているとか、浦東の世紀公園で結婚式を挙げたカップルがいたとかで、毛沢東は触れられずじまい。台北で『陳水扁辞めろデモ』があったことには触れていたのだが(陳水扁の話はまたそのうち)。

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