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2006年12月30日星期六

台湾・屏東地震の余波

 先に台湾・屏東地震に関して書いたが、この地震により東アジアの通信インフラに多大な影響が出ているとされている。毎日インタラクティブによる記事はこちら

台湾地震:国際電話、ネットに障害 海底ケーブル4本損傷  

台湾南部で26日夜に発生した地震で台湾から南に延びる海底ケーブルが損傷し、東南アジア各地や日本で国際電話やインターネット通信がつながらなくなったり、通信速度が極端に低下する障害が発生した。
 台湾の大手通信会社「中華電信」によると、海底の国際通話用ケーブル2本と通信用ケーブル2本が損傷した。27日現在、台湾から日本へは本来のサービス能力の11%、米国へは40%、中国へは10%、東南アジアは2~15%しか提供できていない。復旧には2~3週間かかる見通しという。  この影響で日本では法人向けのデータ通信でNTTコミュニケーションズ約200回線、KDDI約290回線、ソフトバンク約40回線が利用できなくなっている。
 日本の携帯電話を海外でそのまま使うサービスも、NTTドコモは台湾とシンガポールで利用できず、ソフトバンクモバイルも中国など14カ国で利用できなくなった。KDDI(au)では海外用レンタル携帯電話が使えなくなった。
 一部のインターネット専業証券でもトラブルが起きた。ロイター社から情報提供を受けている楽天証券、SBIイー・トレード証券では27日午前10時45分ごろから株価情報などの更新が停止。松井証券は、中国株の取引画面が表示されなかったり、表示に時間が掛かるなどの障害が発生した。
 英銀最大手HSBCグループの香港上海銀行東京支店は同日、香港・日本間の送出金や、ネットバンキングサービスなどができなくなっていると発表した。  フィリピンの地元メディアによると、同国大手通信会社4社の国際通話は同日、ほとんどつながらない状態が続き、ネットの通信速度も極端に低下した。インドネシアでも同様の影響が出た。【鈴木玲子、工藤昭久】

 今回の地震で海底ケーブルが損傷し、国際電話やインターネットに大規模な支障が生じている、という記事である。文中に出てくる「中華電信」は台湾の通信会社。大陸のそれは「中国電信」である。
 その中でも、中国が今回の海底ケーブル損傷で大きな影響を受けており、大陸の通信インフラが台湾に依存していることが図らずも明るみに出たとする記事がある。やはり毎日インタラクティブによる記事

台湾地震:中国に「余震」 ケーブル損傷、海外通信に大被害  

【台北・庄司哲也】台湾で26日夜に発生した地震による海底ケーブルの損傷は、中国にも大きな影響を与え、一時は中国の97%のインターネットユーザーが海外サイトに接続できないなどの問題が発生した。地震は中国の国際通信網が、台湾南部を通る海底ケーブルに依存している状況を明らかにした。中国のユーザーからは「台湾人は、ついに中国に対処する最も良い方法を発見した」という皮肉交じりの声も上がっているという。
 台湾の大手通信会社「中華電信」によると、今回の地震で、台湾近海にある4本の海底ケーブルが損傷し、上海や中国南部に通じるケーブルも影響を受けた。この結果、中国では27日早朝から台湾、米国、欧州などへの通信回線が影響を受け、被害は北京、上海、重慶など広範囲に及んだ。今回の台湾の地震は、中国の思わぬ「弱点」を浮かび上がらせた格好となった。
 28日付の台湾紙「聯合報」は「中国のインターネットの安全は台湾が握っている」などと伝えた。

 上海での実感として、確かにここ数日自宅でのインターネット接続の調子が悪く、ページの途中までしかダウンロードできないかったり「接続がタイムアウトしました」と表示が出て全くページが表示されない、という状況が続いている。上海でインターネットへの接続状況が悪いのにも慣れっこなので「ずっと調子が悪いようだったら中国電信に電話してみよう」ぐらいの気持ちでいたのだが、今回の地震の影響とは・・・
 もともと接続環境がADSLとは名ばかりの遅さなので、ウェブサイト側に障害があるのか通信回線に問題があるのか「お上の手」なのかわからず、「あぁ、また遅くなったか」くらいにしか感じなくなってしまっている。こうして慣らされていくのは怖いことではある。
 
 ありきたりな表現だが、インターネットのおかげで世の中ずいぶん便利になった。とりわけ日本を離れて住む者にとっては日本との繋がりを保つ、ということが随分と簡単になった。メールを使うことで国際電話よりも安価に、手紙より早くメッセージをやり取りすることができるし、通販サイトで日本の本やCDを取り寄せることができるようになった。また、新聞社のウェブサイトで日本に関するニュースを日本にいるのと同様・同時に知ることができる。生活の中でインターネットに依存している部分、インターネットのおかげで便利になっている部分というのはかなり大きいと思う。
 以前であればこうした国際通信回線の遮断というのはビジネスの世界に与える影響がクローズアップされただろうし今回も1番目の記事ではその点を主に取り上げているが、今は我々の生活にも影響を及ぼすようになっている。

 勿論、地震そのもので被害を被った人たちのダメージが一番深刻であり、一日も早い回復が図られるべきである。

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 26日に台湾南沖で発生した大地震の揺れにより、台湾周辺の海底に設置されている光ケーブルが少なくとも6本切断され(*)、東アジアの各国を結ぶ通信に大規模な障 [Read More]

Tracked on 2006年12月31日星期日 at 下午12:42

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