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2007年2月8日星期四

「一生幸せに生きていける」

 突然サッカーの話、しかも愛媛の話である。
 『ズーパー―友近聡朗の百年構想』(愛媛新聞社)という本を読んだ。この本の主人公である友近聡朗氏はFC愛媛でプレーし、昨年現役を引退した元サッカー選手である。
 彼は大学サッカーでプレーした後Jリーグ入り直前までいくが叶わず、ドイツに渡る。そこで4部リーグや7部リーグでプレーし、こうした下部リーグにも芝生のグラウンドを始めとした立派な設備が整えられており、しかも芝刈りやシャワーの水道代などクラブの運営に自治体の手厚い援助があることに驚く。そして、チームが街の人たちから愛され、街と不可分になっていることに深い感銘を受ける。
 サッカーを愛する人にとって素晴らしい環境であり彼もそのままドイツにいれば幸せに暮らせると考えるのだが、彼は帰国の道を選ぶ。この環境が愛媛にあってもいいではないか、と思って。そして、地元愛媛が彼が暮らしたドイツと同じように「このチームを応援していれば、一生幸せに生きていける」「愛媛にJリーグができれば、そこがディズニーランドになる」ことを目標に、「百年構想」でこれらを実現させることを思いつつ愛媛FCでプレーし、チームはJリーグ昇格を果たしたのである。

 この街がいい、この街に住みたい、と思って外国に居を定めるというのはよくある話であるし、気に入った街に住めるのであればそれはいいことである。「この街が好きだ」と言える街に住んでいることはある意味うらやましいとも言えるし、ましてや彼のように「この経験を持って帰ってみんなに伝えたい」という街に出会えることは幸せであるというべきであろう。
 他方、転勤やもろもろの事情で自ら居を選択することができず、外部からの命に沿ってある街に住むことを選んだ人も多いだろう。私もその1人である。そうこうしているうちにその街に住み着き、あるいはまた何かの事情で他の街に移り住むこともある。どこに住むかというのはある意味「縁」のようなものであるし、その中で気にいった街に出会えるかどうかというのも「縁」であろう。
 上海にいると「好きで来ているわけではない」「仕方なく来ている」と愚痴をこぼしながら酒を飲んでいる人がたまにいるが、それでは「そこにいるあなたは何なんだい?」ということになってしまい、暮らしていてストレスのスパイラルでちっとも楽しくないのでは、と思う。
 上海の街が「一生幸せに生きていける」と思えるかどうかはわからないし彼のような思いが上海で味わえるかもわからないが、いつも思っていることだが「楽しみを見つける」ことは心掛けたいと考えている。

 ところで前述の友近氏、来る参議院選挙に民主党からの出馬要請を受けて出るようである。彼が議員に相応しいかを選ぶのは、他ならぬ愛媛県民。
 結果は当落の何れかだが、どちらにせよ彼がドイツで感じた思いが愛媛の人達、ひいては多くの人達に伝わりそれが具現化することを願いたい。

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