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2007年2月9日星期五

「中国」改メ「台湾」

 喫茶店で今日(9日)付けの台湾の新聞『中国時報』を読んでいたら、台湾の有名企業で「中国」や「中華」が付いた名前の企業3社が相次いで董事会(取締役会)を開き、社名から「中国」や「中華」を外して「台湾」の文字が入った企業名に変えるとの記事が載っていた。
 記事の中で紹介されていたのは中国石油中国造船中華郵政。いずれも名前だけ見ると大陸の会社かと思ってしまうし、「中国造船」と聞くと日本の瀬戸内にありそうな名前でもある。それぞれ以下の通り改名するらしい。

中国石油→台湾中油
中国造船→台湾造船(と書いてあったと思う。Radio Taiwan Internationalのウェブサイト上の記事では「台湾国際造船」らしい)
中華郵政→台湾郵政

 中国石油の改名は既に同社のウェブサイトで発表されている。「台湾石油」ではなく「台湾中油」として従来の「中国石油」の略称を残したのは何かの意図か。英語名は「CPC Corporation,Taiwan」で、China Petroleum Corp.の略称を残している。ちなみに大陸にある企業で「ペトロチャイナ」と呼ばれている企業は「中国石油天然気股份有限公司」であり、こちらも「中国石油」でありややこしい。
 中国造船改メ台湾造船については、『中国時報』の記事にはこちらも英文名に「CSBC」=China Shipbuilding Corpの略を残すようなことが書いてあった。
 中華郵政は日本の郵便局のようなもので郵便事業も貯金事業もやっている。紙面では「台湾郵政」への改名を「1888年に清朝の台湾巡撫・劉銘伝が設置した『台湾郵政』への回帰」として取り上げていた。

 このように企業の名前から「中国」「中華」を外し「台湾」の名を冠するのは、台湾における「正名運動」の一環とされている。陳水扁がかつて2004年の立法院選挙時にこの正名運動を前面に掲げるなど台湾アイデンティティを強調して選挙に臨んだが、これが急激な「台湾化」であるとして警戒されて結局民進党は少数与党になってしまったことがあった。その後このような形で「正名運動」は実を結びつつある(台北の国際空港の名前も、蒋介石の号を冠した「中正国際空港」から「台湾桃園国際空港」に変更されている)一方、陳水扁はこれを主張した選挙に勝てず少数与党で苦しい立場で任期を過ごさねばならないというのは何ともはや、という感じである。
 この記事を書くきっかけとなった台湾の新聞も『中国時報』。そのうち名前が変わる日は来るのだろうか。

 ところで、この記事を書くために『中国時報』のウェブサイト『中時電子報』を見ようとしたが案の定アクセスできず、プロキシありではその後他のウェブサイトにも飛べなくなってしまった。まったく・・・

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