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2007年3月3日星期六

2007年春節@西班牙(4)-サッカー観戦 ヌマンシアv.s.マラガ-

 前回の続き。
 私のソリア滞在日(2月18日)にスペインサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラの2部(セグンダ・ディビシオン)の試合がここで行われた。実はソリア行きの目当ての1つがこれであり、チケットがどこでどうやって手に入れられるのかわからなかったが先述の観光事務所で聞くと「スタジアムに行って試合前に買ったらいい」とのこと。満員札止め、ということはないのだろうか。
 試合開始が17時からとのことで、ソリアの街をあちこち巡った後16時頃に再び鉄道の駅の方角に向かって歩き、スタジアムを目指した。途中で進路を左にとると、スタジアムへ着くことができる。
 (ゴール裏ではない)メインスタンドかバックスタンドの席が欲しかったが言葉がわからないので、スタジアムの絵を描いて「ここ」というようにアピールしたら、26ユーロの席とのこと。チケットに書いてある入り口へ行き中に入ると、そこはバックスタンドだった。ちなみにVIP席というのが50ユーロ、「Tributa Preferente」という席が32ユーロ、そして「Tributa General」26ユーロ、それより廉価な席として「Fontos」と「Aficion Visitante」がそれぞれ21ユーロであった。

 ここソリアをホームとするチームはClub Deportivo Numancia de Soria、ヌマンシアと呼ばれるチームである。郊外にある遺跡の名前と同じである。数年前には1部(プリメーラ・ディビシオン)に昇格したこともある。
 そしてこのヌマンシアには日本人選手が在籍している。福田健二選手、日本では名古屋グランパスエイト・FC東京・ベガルタ仙台でプレーした後活躍の場を海外に求め、2004年からパラグアイ・メキシコでプレーした後2005年末からスペインでプレー。ヌマンシアはスペインの2チーム目で、今シーズンから在籍している。
 今日のヌマンシアの対戦相手はMálaga Club de Fútbol、マラガである。アンダルシアにあるマラガを本拠地とするチームであり、昨年まで1部にいたチームである。マラガには2003年末に行ったことがありこちらもいいところであるが、今日はアウェーに乗り込んでのプレーである。

Imgp0151 Imgp0157  スタジアムにあったヌマンシアのエンブレムと、試合開始前のゴール裏の様子。試合開始までにもっと人は入り、9,500人収容のスタジアムでメーンスタンド・バックスタンドは7割の入り(屋根のあるところは満席だったが直前まで雨がぱらついていたためグラウンドに近い席は売らなかったようだ)、ゴール裏はもっと入っていただろうか。私が座っていたバックスタンドの周りを見ると、結構客の年齢層が高い。街のおじさん、おばさんといった風情の人がたくさんいるし、観戦している中でユニフォームを着て応援している人はわずかである。特にメインスタンド・バックスタンドは殆どが普段着の人達であった。これが、「街に自然にサッカーチームがある」ということであろうか。Wikipediaの記事によるとソリアは人口約37,200人とのことだから、9,500人収容のスタジアムに7割の入りとしても街のかなりの人がサッカーを見に来ていることになる。
 で、試合であるが、何と福田選手がゴール!!  開始20分過ぎであっただろうか、相手選手が数人いる場所から福田選手が右足でシュートを放つと、そのままボールはゴールへ(ん~、『龍時』の野沢先生とは表現力が月とスッポンだな)。それまではヌマンシアのシュートは枠の外に飛んでおり、むしろマラガのシュートの方が枠を捉えていた感があっただけに、点が入るときはあっけなく入るものである。これが味方のゴールであれば嬉しく、敵のゴールであれば落胆ものなのである。スタジアムは大歓声で、周りの観客の何人かが何故か私に握手を求めてきた。
 スタジアムの9割以上がヌマンシアの応援である。『龍時』に書かれていた、ゴールを惜しくも外したときの「ウィー」という声援も実際にスタジアムで聞いてみてわかった。あとバックスタンド側の線審が、マラガボールがラインを割っている(ように見えた)にもかかわらず流したり、ヌマンシアボールがラインを割っていない(ように見えた)にもかかわらずプレーを止めたりとマラガ寄りの判定が多く、その度にバックスタンドの人達は立ち上がってブーイングであった。
 福田選手、後半にもヘディングでゴールを割ったが惜しくも直前にファールだかオフサイドだかでゴールならず。とても調子が良さそうであった。イエローカードを受けたこともあり、後半途中で交代であったがこの日の試合の立役者であろう。

Img_0151  試合はヌマンシアが後半終了間際にもPKを決め、2-0でヌマンシア勝利。スタジアムで勝利の余韻を味わうことなく皆さっさと帰るのはちょっと意外である。スタジアムから街中へ戻る道は大混雑であるが、これから家で、あるいはパルで試合の話をするのだろうか。
 やはり福田選手のゴールを見ることが出来たのはとても大きい。見に行った日にゴールが決まるというのはとても嬉しいことだ。
 あと、スタンドが普通の街の人といった風情の人で埋まり、チームに声援を送っているのも印象的であった。前述の通り3万7千人の街で9,500人収容のスタジアムがそこそこ埋まるのだし、街の人が週末の楽しみでスタンドに足を運び、わが街のチームを応援しているという感じである。街にサッカーが、チームが根付いているのを感じる。更に、人口3万7千人の街にリーガ・エスパニョーラ2部のチーム、しかもかつては1部にもいたことがあるチームがあるところに、スペインサッカーの底力も感じた。
 他方、環境の厳しさも感じた。スタジアムに向かって歩いていっても直前までその雰囲気は感じられず。そのスタジアムは収容人数9,500人の小さなスタジアムであり、某国のチェアマンなら「Jリーグ加盟は認められん」と言い出しそうな規模である(リーグ名を書いてしまったが)。世界最高峰にあるサッカーリーグの2部のチームが、しかも1部在籍歴があるチームがこのグラウンドをホームとして戦い、しかも今季は上位を窺っているのである。
 これはアウェーのチームにとっても厳しさは同様であり、ソリアまで試合に来てアウェーで勝ち点(勝ちか引き分け)を得られなかった時の帰路たるや・・・今回のマラガも同様であろう。あるいは、気持ちの切り替えが早かったりするのか?
 何はともあれ、福田選手のゴールが見られて良かった。風情のある街並みを抱えるソリアでの、ヌマンシアでの今季の更なる活躍を願うばかりである。

福田健二選手オフィシャルblog "kenji fukuda BLOG"
Club Deportivo Numancia de Soria オフィシャルウェブサイト 右側の"FUTBOL 2d DIVISION"→"La Plantilla"に選手紹介があり、顔写真をクリックするとプロフィールが表示される。Operaではダメかも。

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