あれから2年
日が経ってしまったが、一昨日はあれから2周年だった。
去年の今日も似たような出だしで書き始めたのだが、上海の街は本当にあのことを忘れてしまったかのようである。日本ではどうだろうか、日経ではそれらしい記事は見あたらなかった気がする。この件はもう落とし前がついている、ということか。温家宝首相の訪日や国会演説が大々的に取り上げられているが、2年前の「あれ」を思い出した人は少なかろう。
「去年の今日」と違うのは、まさに温家宝訪日に見られるようにお互いが相手へのアプローチを変えようとしており、中国では日本に対するネガティブキャンペーンが少なくなり対日観が変わっている(変えさせようとしている)というところか。彼の訪日が「融氷之旅」なのであればそれはそれでいいのであるし、「あれ」で被害を被らなかった私がしつこくこだわる必要はないのであるが、「あれ」があったということ自体は心に留めておく必要はあるだろう。
「変わったもの」と「変わらないもの」を把握しておくべき、というのは某所の師匠から戴いた言葉であるが、変わる前はどうだったか、ということも忘れずに留めておきたいものだ。
今台湾から連戦・国民党名誉主席が大陸に来ているが、これはまた去年の4月と同じである(更に言えば「あれ」のあった一昨年4月に彼は初めて大陸に来ている)。何でも今回は鄭州で「黄帝」を祀る式典に参加するためだとか(中国情報局による記事)。あまり足繁く来ると新鮮味はないのだが、それでも当地のテレビニュースではそれなりの扱いを受けている。
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