« 二月 2008 | Main | 四月 2008 »

三月 2008

2008年3月31日星期一

2008年春・台湾(6)-その他もろもろ-

 前回の続き。今までに書いた他に、今回の台湾旅行で見たことを。

・台湾でも見た!~子どもの頃はこんなだったか?~

 水里滞在時の夜テレビをつけたら、以前日本のテレビで見た、中国の学級委員選挙の様子を取り上げた番組を放映していた。日本語のタイトルは『中国”子ども民主主義” Please Vote for Me』であったが、台湾で見たときのタイトルは『請為我投票』、そのままの訳であった。小学校3年生の学級委員選挙で、現職くんと新人くんと新人さんがその親も交えて激しい選挙戦を繰り広げ、立会演説会?での中傷合戦や親の入れ知恵、果てはグリーティングカードのプレゼントまで飛び出した学級委員選挙を取り上げた番組である。
 改めて見ると、家で「(演説を)覚えられないよ~」と駄々をこねながらパンツ一丁で演説の練習をする新人くんは微笑ましくもあったが、やはり一番他の候補を罵倒していたと思う。あと、当落が判明したときになぜ親が学校にいて子どもを慰めているのか不思議であった。この番組を見た台湾の人達は、この学級委員選挙を見てどう思ったのだろうか。
 日本のNHKで放映されたときは「デモクラシー・プロジェクト」の一環としてのシリーズ中の一作品だったが、台湾では「公視」というテレビ局がやはり「為甚麼要民主?」という題名でこのシリーズを取り上げるようで、ウェブサイトを見るとこれからもまだ放映するようである。「民主」の重みを感じる人がより多いであろう台湾で、これらの番組はどう見られるのだろうか。

・台北の清真寺

Img_4449  台北市内、新生南路の大安森林公園の向かいにイスラム教のモスク、清真寺がある。



Img_4450  外国から仕事などで来たイスラム教徒のためだろうか、隣にはパキスタンの国旗を掲げた商店やインドネシア国旗を掲げた食品店があった。
 大陸だと回族やウイグル族などイスラム教を信仰する人が多いし、あちこちにある清真寺もそうした人達が出入りしているが、台湾だとどうなのだろうか。台湾人の回教徒もいるようではあるが、数は少なそうだ。
 清真寺と店の間の路地を入ると教会があり、その先にはモンゴルや西蔵のことを紹介する蒙蔵文化中心がある。選挙の投票日だったので蒙蔵文化中心は休みだった。

・台湾棒球@国立台湾博物館

Img_4427 Img_4428  国立台湾博物館で「打出夢想~台灣棒球百年特展~」というタイトルで、台湾の野球の歴史を紹介する展示をやっていた。
 日本統治期に運動会の一種目として行われていた頃から始まり、日本の高校野球に代表を送り出した時代、戦後のリトルリーグチームの世界大会での活躍や職業棒球(プロ野球)、ナショナルチームの活躍と時代を追っての展示であった。日本で活躍した大豊選手(陳大豊)や呂明賜選手のユニフォームも展示されていた。
 台湾で野球が盛んなのはよく知られているが、リトルリーグやナショナルチーム、さらに日本球界や大リーグでの選手の活躍など、野球を通じて台湾が、そして台湾人が世界に打って出ていること、野球が台湾と世界をつないでいることが窺える展示であった。

・MRTで自転車

Img_4486  以前コメントを戴いた台北MRTの自転車持ち込みであるが、台北捷運案内によると最近値下げして1台NT$80のようである。
 今のところ土日限定で、乗り降りできる駅は限られている(路線図に自転車マークがあった)ようである。
 大都会の地下鉄なりMRTで自転車持ち込み可の車輌が、持ち込みスペースとともに用意されているというのは新鮮である。日本でも札幌で実験的にやっている(やっていた?)ようだが、その後どうなったのだろうか。
 自転車大国・中国では、北京で逆に自転車の持込が禁止になったのだとか。

・歩道に埋められた道案内

Img_4325  台北市内を歩いていてふと下を見ると、主な観光地や施設の方角を記したプレートが歩道に埋め込まれているのを見つけた。写真は台大医院付近の歩道で見かけたものだが、ここのほかにも何ヶ所か見かけたので、計画的にやっているのだろう。
 もっとも、案内は目の高さにあったほうがいいような気がするし、歩道のアクセントとしての飾りの意味合いが強いような感じがする。


・臨江街夜市

Img_4412  総統選挙前日の夜、国父紀念館の近くで民進党陣営の大集会を見たので、そこから歩いて行ける臨江街夜市へ足を運んだ。ここへ来るのは初めてである。
 あまり長くはない通りであるが、食べ物の店や屋台、服飾店が軒を連ねる。私が着いたのは夜10時過ぎであるが、これから開店といった感じの屋台もあった。時間制で同じ場所を交代で使っているのだろうか?
 デパートの地下のフードコートでもいろいろ食べられるが、やはり夜市は独特の雰囲気があり、おいしそうな食べ物が並ぶ店や屋台の間をどれを食べようかと歩くのは楽しいものである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年春・台湾(5)-選挙の風景-

 前回の続き。先の総統選挙当日は、天気予報で行っていた雨こそ免れたもののすごい湿気で、ちょっと歩くと髪の毛が濡れるという有様であった。そんな中で見つけた選挙の風景をアップ。

Img_4440 Img_4439  和平路にある、台湾師範大学。この大学の先生に一時期薫陶を賜ったことがあるのだが、ここも今回の選挙では投票所になっていた。
 投票所の中は勿論撮影するつもりはなかったのだが、投票所の入り口の壁に貼ってある注意書きを撮影するのもNGとのことであった。壁に貼ってあったのは両陣営の候補者の履歴、そして同時に行われた公民投票の概要と投票用紙にはどのようにハンコを押せばいいか(台湾の選挙では投票所においてあるハンコを投票用紙に押すことで支持する候補あるいは支持する意見を選択する)、であった。長蛇の列というわけではないが、次々と街の人達が投票所に来ていた。

Img_4456 Img_4458 国民党=「馬蕭配」の主張を記したラッピングバス。台数はあまり見かけなかった気がした。
 内容は「経済成長6%・GDP3万ドル、失業率3%以下」という、「6・3・3」を訴えている。


Img_4465  他方、こちらは台北駅にて、民進党=「謝蘇配」の宣伝。馬英九が主張する「中台共同市場」が実現すると台湾のホワイトカラーが失業や解雇といった目に遭うというアピールである。


 これらのほか、屋根に青天白日旗のマークを掲げているタクシーは選挙中は更に「馬蕭配」への支持を訴える旗を掲げながら運転していたが、タクシーの政党宣伝は以前に比べて少なくなったと思う。
 これらも含めて、私が歩いた範囲では両政党のアピールを街で見ることは少なかった気がする。私が偶々見なかっただけなのか、両政党の作戦が変わったのか、何れにせよ4年前とか8年前とは台北の選挙時の風景は、少なくとも台北市街地では変わったようである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年3月30日星期日

桜@東京・小石川植物園など

Imgp0765 台湾の話は一回休みで、日本の話を。週末に桜が満開だと聞き、昨日早起きして小石川植物園に足を運んでみた。
Imgp0774  入り口を入ると、いきなり桜の大木の出迎えを受けることができる。



Imgp0776  坂を上ったところにある広場にある、たくさんの桜の木。よく「桜色」というが、こうやって目にするととりわけ近づいたときに純白ではないものの思ったより白色に近いように見える。つぼみとか花弁とか、他のものの色とあわさって「桜色」を作っていくのだろうか。

Imgp0783  園内にある、とりわけ大きな桜の木。



Imgp0810  園内の日本庭園にて。ここには去年の晩秋に一度来たのだが、今回は桜の花が日本庭園に彩を添えている。


Imgp0846 Imgp0903  一気に桜の開花が進んだ今週であるが、近づいてみるとまだつぼみもいくらか残っている。来週くらいまでは桜を見ることができそうか。

Imgp0802  圧倒的な桜の花であるが、他の花も園内で彩りを主張している。写真はゲンカイツツジ。


Imgp0815  キリシマミズキ。



Imgp0823 Imgp0827  シナミズキ。

 花の写真を撮るのは難しい。カメラを手にあれこれ試行錯誤したが、あまり写真を撮るのに夢中になると肝心の花見なり散歩が楽しめないので、適当なところでカメラはほどほどにすることにした。

Imgp0906  11時頃になると園内で花見を楽しむ人たちで賑わってきた。英語や中国語の声も聞こえてきた。
 なお、園内は飲酒禁止。


Imgp0941  小石川植物園を離れ、植物園に続く播磨坂の桜並木。こちらは道の中央を走る遊歩道で花見を楽しむことができる。ここではアルコールはOKなのだろう、朝8時ころからビールと焼酎を楽しんでいる人もいた。ヨーロッパの広場に面したカフェでビールやワインを昼から飲んでいる人を見たときにも思ったのだが、酒に強いというのはこういうときにうらやましい。私などは朝から酒を飲んだらその日1日使い物にならないだろう。
 酒は楽しんで飲み、トラブルは起こさないようにしたいものだし、してもらいたいものだ。

Imgp0943 某大学の某学習センター(伏せ字になってないか)の隣の公園にて。写真左側は小学校である。校庭や通学路の桜というのは何年たっても記憶に残っているのではなかろうか。有名なところでなくても心の中に「桜の名所」を持っている人は少なからずいることだろう。
 上海では限られたところでしか桜をみることができず、東京のように街のあちこちで桜を見ることはなかった。久々に日本で花見を堪能した。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年春・台湾(4)-日本アジア航空-

Img_4508  前回の続き。今回の台湾旅行では、日本アジア航空のフライトを利用した。この日本アジア航空、明日2008年3月31日をもって同社としてのフライトは終了し、4月1日からはJAL(正しくは日本航空インターナショナル)便によるフライトに引き継がれる。
 同社のウェブサイトも、明日3月31日で閉鎖、一部コンテンツをJALウェブサイト内に引き継ぐとのことである。
 以前も書いたが、この日本アジア航空という会社は日本と中華民国政府の国交断絶、そしてそれに伴う中華民国政府による日本-台湾便のJAL便乗り入れ禁止措置、更には日中航空協定の絡みでJALが大陸にフライトを飛ばす際に同じ会社が日台便を持たないようにすべく設立された会社である。設立の経緯はさておき、1975年の設立以来32年余りに渡って日本と台湾を結んできた。延べ利用者は3400万人とのことである。さらに、ほぼ日台線専業ということで年中台湾の宣伝をしており、日本における台湾の知名度アップに少なからず貢献してきたのではないかと思う。金城武と志村けんが出ていた「次はあなたが台湾通」で知られるコマーシャルは、JAAの置かれていた状況と同社の努力が混ざって生まれた傑作と言えよう。

Img_4514  JAA運航便を予約したのだが、往復とも機体はJALのロゴであった。ただ、機内には台湾人のキャビンアテンダントが乗っていたし、機内誌『アジアエコー』も置いてあった。
 『アジアエコー』、日本人向けに台湾の紹介、台湾人向けに中国語で日本の紹介を載せているのであるが、今回手にした中国語の記事の中に「伊勢的神宮奉納大相撲』というものがあり、朝青龍の横綱土俵入りで露払いを務める高見盛の写真が載っていた。最終号で高見盛かぁ・・・土俵入りもガチガチに力が入っているような写真だった。

Img_4194 Img_4510  左は成田空港、右は台北空港にて。「EG」の便名は4月1日以降見られなくなる。



Img_4366  やはり4月1日以降、エアーニッポンに替わって自社便運航を開始する全日空の広告。台北駅にて。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年3月29日星期六

2008年春・台湾(3)-歩道の段差-

 前回の続き。台北や台湾の街を歩くと気になる点を敢えて1つ、それは歩道のあちこちに段差があることである。

Img_4495  商店街にある各店がてんでばらばらに自分の店の前を整備するせいか、歩道の様子はそれぞれの店の前によって違っている。タイル張りかコンクリートのままか、あるいは色の塗りわけがそれぞれの店によって異なり、通りに統一感がないのだが、それだけならまだしもそれぞれの店の前で歩道の高さまでもが異なっているため、歩道に段差ができているのである。写真のように段差を埋めて坂になっているところもあれば、段差がそのまま残っているところもある。重い荷物を持っている時だと結構足に響くし、ご年配の人やハンディキャップを持った人が通る時に疲れる思いをすることであろう。段差が残っているところでは転んでしまうこともあるだろう。
Img_4496  また、同じ歩道でも店側と歩道側とで段差がある場所もある。人通りが多いときにはこれも危ない。
 新しい商店街では歩道が統一されていることもあるが、多くの通りで歩道に段差が残っているようだ。店そのものの魅力や営業能力も勿論大切であるが、歩行者に優しい街作り、また周囲に目を配る余裕を持ってもらうと良いのだと思う。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2008年3月27日星期四

2008年春・台湾(2)-食べたいわん-

 前回の続き。
 日本アジア航空のテレビコマーシャルで、オセロの2人が「台湾 台湾 行きたいわん」と歌っている。結構聞いたことがある人が多いのかと思ったが、職場で「行きたいわん」と話をしたら私自身のオヤジギャグだと思われてしまった。数年前まで長い間金城武と志村けんが出ていたコマーシャルほどには知られていないのだろうか。
 歌詞を日本アジア航空のウェブサイトの中のコンテンツの1つである「台湾通の会」(同社のウェブサイトは3月31日で閉鎖され、4月1日以降「台湾通の会」はこちらで存続するとのこと)で見ることができる。題名を『行きたいわんソング』と言うらしい。作詞者不詳、でいいのだろうか。テレビで流れているサビの部分を紹介。

あ~
ルーロー飯が食べたいわん
小龍包も食べたいわん
おいしいお茶も飲みたいわん
豆花 タンツー麺 トンポウロウ マンゴービン
からすみ あわび 胡椒餅
台湾 台湾 行きたいわん
JAAで 行きたいわん

 台湾名物の食べ物のオンパレードである。こうやって見てみると、名物の中に「おひとりさま」でも口にすることができるものが多い。小龍包やトンポウロウ(東坡肉)、あわびなどは数人で店に入って食べるのが良いしカラスミはお土産用だが、そのほかは街の食堂や夜市、もしくはデパートの地下にあるフードコートへふらりと行くと口にすることができる。
 歌詞の中に出てくる食べ物のうち、今回食べたものを紹介。

Img_4489  魯肉飯(ルーロー飯)。私の中では台湾といえばこれ!と言えるくらいである。



Img_4488  「おいしいお茶」であるが、私は茶芸はたしなまないのでショーウィンドーに並んでいたお茶の道具の写真を。



Img_4477 Img_4478  豆花。豆腐のスイーツである。普通の豆腐よりもツルツルした食感である。



Img_4497  担仔麺(タンツー麺)。これは街のあちこちで食べられますね。




 歌詞に出てきた食べ物の他に、台湾でのお勧めは木瓜牛奶・蚵仔煎・甜不辣・自助餐(これは食べ物の名前ではないが)だと思う。

Img_4290  木瓜牛奶。パパイヤミルクである。今回集集のスタンドで飲んだ木瓜牛奶は、甘すぎずしっかりパパイヤと牛乳の味がしたので良かった。



Img_4476  蚵仔煎。「牡蠣のオムレツ」と訳されるが私は卵のかたまりが大きいものは好きではなく、片栗粉と程良く混ざったものが好みである。



Img_4415  甜不辣。こう書いて中国語ピンイン表記すると「Tianbula」、「てんぷら」と発音する。要は「おでん」のことであるが、具が日本で見られる練り物のほかに台湾独特のものがあって面白い。
 台湾のコンビニエンスストアに行くと、日本同様におでんが置いてあるがこれに「黒輪」という名前がついている。「黒輪」、台湾語で発音すると「おでん」になる。

Img_4255 Img_4256  自助餐。店頭で「これとこれとこれ」と指差すと食べることができるので、中国語なり台湾語がわからなくても、また料理の名前がわからなくても食べられるのが良い。


 先の歌詞に加えて、「木瓜牛奶飲みたいわん 蚵仔煎 甜不辣 自助餐も食べたいわん」と歌ってくれないかな。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2008年3月24日星期一

2008年春・台湾(1)-集集線-

 総統選挙の話を続けたので、選挙の話より重い?「鉄」の話を…今回の訪台では、台北の空港に降り立ってから高鐵(いわゆる「台湾新幹線」)に乗り、台湾中部を走るローカル線・集集線を目指した。
 台北空港から連絡バスで高鐵の桃園駅に行き、そこから高鉄に乗って台中駅へ。

Img_4205  但し、高鐵の台中駅は在来線の台中駅とは異なる位置にある。さらに、高鐵の台中駅は在来線の「台中」駅ではなく「新烏日」駅と接続しているので注意。写真は高鐵・台中駅。
 ここから近郊列車(区間車)に乗り、約1時間で集集線の始発駅である二水駅に着く。二水駅では数分の違いで集集線の列車に接続できなかったので、駅前をしばし散策。先に選挙関係のポスターを二水で撮ったのはこうした事情による。
Img_4207Img_4212  二水駅前の様子。午後5時頃なのだが人通りが少なく、些か寂しい。




Img_4220 Img_4227  駅前の商店街には結構古い建物がある。




Imgp0683  集集線の列車は18時発。集集方面から来て台中を目指す列車と、その後に集集方面に向かうべく入ってきた列車が同じホームに並ぶ。


Imgp0685  集集線を目指す列車。




Img_4245 Img_4246  出発して1駅目を過ぎたあたりだっただろうか、歪んだ鉄塔が目に入ってくる。1999年9月21日に台湾を大きな地震が襲い、とりわけこの地域を始めとした台湾中部に甚大な被害をもたらした。集集線沿線にある集集駅は日本統治期から残った建物であったがこの地震で倒壊してしまった。下記の通り駅舎は復興したが、いまだ他の場所で震災の傷跡を見ることになる。

Img_4248  この日は既に遅い時間になったので、水里駅で下車し駅前のホテルに泊まった。



Imgp0700 Imgp0706  翌朝8時過ぎに水里駅を出発し、1駅隣の終点、車程駅を目指す。


Imgp0708 Imgp0709 Imgp0711  車程駅で列車は折り返す。駅は芝生に覆われており、さながら線路が緑の絨毯に覆われているようであった。駅前には遊戯施設があったが、朝早いせいかまだ開業しておらず。短い停車時間を過ごした後で折り返しの列車に乗った。

Imgp0718 Imgp0720 Imgp0726  折り返しの列車を集集駅で下車。先述の通り、歴史ある駅舎は9・21大地震で倒壊してしまったが、資金・技術両方面で各方面からの尽力で再建されている。

Imgp0725  駅前には土産物屋がある。集集線はこの駅舎に代表されるように旅情のある観光路線になっているようで、平日の午前中にもかかわらず観光に訪れる人が目立っていた。


Imgp0732 Imgp0729  駅前には戦車とともに、日本統治期に使われた蒸気機関車が展示されていた。


Img_4266  始発の二水駅から集集線に沿って、また集集駅付近を一周するサイクリングロードが設けられている。



Img_4261 Img_4263  サイクリングロードに沿って路面に線路が敷いてあり、先を見ると蒸気機関車と客車が保存してあった。線路は埋もれているが、走ることはできるのだろうか。


Img_4267  線路沿いの喫茶店。




Img_4278 Img_4282  集集老街。日本統治期に栄えていたがその後衰えていた通りを近年再開発したとのことで、午前中ということもあり人通りは少なかったが、店開きの準備をしている人の姿が目に入った。

Img_4297  子どもたちの遠足か。懐かしいですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年3月23日星期日

書き忘れたこと

 先程帰ってきました。「選挙以外の話はまた後日」と言いながら、もう1つ今回の総統選挙の話を。
 選挙というのは複数の争点があるものだが、今回の総統選挙において馬英九陣営は「経済の立て直し」を訴え、謝長廷陣営は「台湾アイデンティティ」に訴えていた。馬陣営が唱える「経済の立て直し」のための「中台共同市場」のあり方について謝陣営の反論、更にそれに対する馬陣営の反論があったが、概ね馬陣営は経済を集票のアピールに使い、謝陣営は台湾アイデンティティを集票のアピールに使ったと言えよう。
 こうなると、「謝陣営のベースとなっている台湾アイデンティティには同意するし、馬陣営の経済立て直しも支持する」と考える人はどちらかを選ばなければならない。今回は後者を選んだ人達が多かったということだろう。もっとも馬陣営は台湾のあり方については「現状維持」のスタンスであり、台湾の独自性を維持できる考え方を示したことも票の呼び込みの要因になっているだろう。
 当選者が1人・1組の選挙の結果はゼロサムモデルだが、投票した人の考えがゼロサムモデルなわけではない。当選者はこのあたりを意識しながら施政に臨む必要があるだろう。

 ウェブサイトのニュースを見ると、数文字で見出しをつけなければならないのか気になった部分があったので。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年3月22日星期六

馬英九が当選-台湾総統選挙-

 今日投・開票だった台湾総統選挙は、国民党の馬英九・蕭萬長組の勝利となり、民進党の謝長廷・蘇貞昌組の「逆転勝」はならなかった。得票数は765万票余対544万票余で、得票率では58.4%対41.6%となった。220万票の差を「馬英九の圧勝・謝長廷の惨敗」と見るか、当選した候補に4割以上の人が投票しなかったと見るか。
 8年ぶりの国民党政権となり、立法院議員選挙の結果とあわせ民進党支持者にはこの先厳しい4年間となる。謝・蘇組にとっては、得意とする台湾南部でも高雄市や省轄市、つまり「~市」と名がつくところで票が伸びなかったのが厳しい結果につながったと言える。

 陳水扁政権の8年は一貫して少数与党の状況で、当初こそ国民党から行政院長を出すなど「全民政権」を目指したもののその後は議会との対話や働きかけを欠いたか台湾の舵取りがうまくできなかったと言える。李登輝時代以降台湾人意識、台湾ナショナリズムは台湾の人達の間に確実に根付いたと言えるが、陳水扁は公民投票にこだわるなどそれを過度に用いたり経済や商業に持ち込んでしまったと言えよう。
 今回総統ポストも議会の多数も国民党が占めたことで、台湾がある方向に「動き出す」ことが期待される。ただその方向が台湾住民に歓迎されない方向だとたちまち支持を失うだろうし、馬英九や国民党の考えを実現させるために過度に交渉相手に譲歩してもやはり支持を失うだろう。彼が言う「中台共同市場」についても民進党陣営から出された反論に対して農作物の開放はしない、労働者も流入させないことで台湾の利益を守るとしているが、これも含めて交渉過程で議会絶対多数をバックに公約を違えたり住民の意識を読めない振る舞いに出ることは避けるべきであろう。もっとも、変なことになると党内がもたないであろうから一党大勢力の下でも暴走にはならないと考えたい。
 馬英九が言っている大陸との関係改善路線が台湾にとって良い方向につながり、台湾の人々の期待に応えて台湾の安定・発展を実現することができるのか注目したい。

 選挙以外の話はまた後日。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年3月21日星期五

総統選挙・投票前日の大集会

 続けて台湾総統選挙のことを。投票日前日の夜は国民党・民進党の両陣営がそれぞれ台湾各地で大規模集会を開き、支持者を集めて結束を誇示した。
 台北での両陣営の様子を見てきた。

Img_4330 Img_4334  国民党は18時30分から凱達格蘭大道にて。かつての国民党本部の前であり、さらに総統府を臨む通りでの大規模集会は総統ポスト奪回への決意か。開始1時間前に行ってみたところ、開始までの余興か女性4人組がダンスを披露していた。

Img_4335  この犬も国民党支持なのだろうか、あるいは飼い主にお付き合いか。




Img_4394 Img_4376  20時頃に再び凱達格蘭大道を訪れると、通りは人でぎっしりと埋まり、旧国民党本部の後ろまで身動きが取れないくらいであった。ようやく群衆の中に入ってみると、遠く舞台から国民党の指導層が馬・蕭組への支持を訴える度に小旗が振られ、ラッパの音が高らかに響いていた。

Img_4357  他方、民進党は18時から国父記念館の近く、松山菸場での開催である。18時半頃着いたのだが、歌手によるアピールと歌であった。



Img_4339 Img_4345  民進党の選挙グッズ、「逆転勝」と書かれたTシャツ。謝・蘇組の置かれた状況を自分自身でも認めているようで、事前の支持率で劣勢だったのを巻き返して逆転勝ちに持ち込みたい、という陣営の願いが滲む。逆転の「転」の字が裏返しになっている。背番号1は謝・蘇組の候補者番号。

Img_4396  こちらには21時過ぎに再訪したところ、広場には人が入りきらず道路にも人があふれていた。



Img_4409  人が多いのも道理で、謝長廷本人が最後の訴えをしているところであった。叫びともいえる謝長廷の演説が終わると、群衆が「1・当・選!1・当・選!」とシュプレヒコールを挙げて盛り上がっていた。


Img_4341  台湾の選挙でよく聞こえるラッパの音の正体はこれ。小型のラッパの下に圧縮空気のボンベをくっつけ、派手な音が鳴るという仕組みである。気になったのは、国民党の集会ではガス臭いラッパが、民進党の集会では湿布の臭いのラッパ(エアーサロンパスのようなものか)がそれぞれ1つずつ気になった。大丈夫か?
 国民党にせよ民進党にせよ、あれだけの大人数で支持固めの集会をすると群集心理で盛り上がっていくのがわかる。それぞれの会場の最寄駅ではすれ違う人達がエスカレーターでハイタッチをしていたり、帰り道で応援する候補の当選を願うシュプレヒコールを挙げていた。
 ただ、選挙当日に「これらの集会に参加しない人たち」を引き付けるのが当選への鍵になってくるのである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

明日は総統選挙投票日

 昨日から台湾に来ています。

 明日は台湾の総統選挙投票日である。明日の夜には結果が出ることだろう。
 台湾の総統選挙は、アメリカの大統領選挙同様に正副総統候補がペアで出馬する。今回の総統選挙は与党・民進党の謝長廷・蘇貞昌組と野党・国民党の馬英九・蕭萬長組の2組のみの一騎打ちであり、小政党からの候補者や泡沫候補は出ていない。
 前にも書いた通り、直前の世論調査では馬・蕭組の優位が伝えられていたが、青蔵鉄道終着駅の街で起こったデモとその鎮圧を期に、中国の政治的脅威が国民党陣営の親中路線に対する警戒感を招き、謝・蘇組が追い上げているとも言われている。前回2004年の総統選挙では投票前日に陳水扁襲撃事件が起きており、2回続けて総統選挙の直前に投票行動を左右する事件が起こっている。
 ちなみに台湾の行政院には「蒙蔵委員会」という、建前としての中華民国のモンゴル及び「青蔵鉄道終着駅がある地域」に対する政策を担う部局がある。その蒙蔵委員会が、今回のデモについて1989年に北京・天安門広場で起こった事件の映像と繋げて批判するテレビコマーシャルを流している。
 馬英九は先日今回のデモを踏まえて、「オリンピックの参加取りやめも検討に値する」旨の発言をしている。外交関係が限られている台湾にとってオリンピックは数少ない国際舞台への参加機会なのだが、その参加取りやめの検討について言及する、あるいは言及せざるを得ないということは国民党陣営が今回のデモの影響を重く見ていることの現れであろう。
 デモへの対応を別にすれば、馬・蕭組は陳水扁時代の8年で経済の停滞を招いたとして大陸との関係改善を通じて経済を復興させると主張する一方、謝・蘇組は陳水扁時代の対応とは一線を画しつつも「中台共同市場」に代表される馬・蕭のやり方では大陸からの労働力・農作物流入で台湾住民のためにならないと反駁し、これに対して馬・蕭は過度の開放はしないと更に反論しているのがおおよその流れである。謝・蘇組にしてみれば、先の立法院議員選挙での大敗を受けて、総統も国民党・立法院も国民党支配は「一党独裁」だと訴えてもいる。

 台中近郊の二水という街で見かけた、両陣営の宣伝。台湾中南部ということもあり、民進党のノボリが多かった。台北では状況が違うのだろうし、新聞では国民党が派手に宣伝を打っている。
Img_4213 Img_4214  民進党陣営の宣伝。国民党が唱える「中台共同市場」を「一中(一つの中国)共同市場」だとして反対し、大陸から医者や看護士が大挙して来たら不安ではないか、と訴えている。





Img_4221  前述の通り、一党=国民党の権力が大きくなることへの危惧を訴えている。





Img_4225  やはり民進党。下の横断幕は「二億人の労働者が中国から大挙して来たら、不安ではないか」と訴えている。上の横断幕には「拜託!拜託!」と書かれてあり、不利が伝えられる状況で必死の訴えのニュアンス。




Img_4233  こちらは国民党。大陸からの労働者は受け入れないし、大陸の農産物も受け入れないとしている。





Img_4223  国民党と民進党のノボリが並んで立っている。






Img_4298  集集という街にて、買収禁止をアピールするポスター。






 さて明日、台湾の人たちの判断やいかに。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年3月18日星期二

中国西南部-久々に中国のインターネット環境が気になった-

 中国西南部、青蔵鉄道の終着駅がある街で起こった大規模デモのこと。
 私自身の感覚ではまだ小規模に見えるのは、3年前の上海での一件を目の当たりにしているからか、平和ボケしているからか。こうしたことが起こったこともであるが、更に外部に知れ渡るということが当局にとっては衝撃が大きいのだろう。
 台湾の総統選挙でも与党・民進党陣営がこの件を取り上げて攻勢を仕掛けているのだとか。影響がどのくらいあるのかは、既に選挙当日まで世論調査は禁止されているので台湾のマスコミも調べたり結果を公表することはできない。

 気になったのは、中国国内での取り上げ方がどうなっているか、そして中国からのインターネットアクセスが今どうなっているか、ということ。
 あくまで以下は日本に居ながらのこと。
 Yahoo! Chinaで「西藏」と入れて検索してみたらエラーやアクセス禁止にはならず、チ○ット旅行に関する中国国内のウェブサイトなどがが引っかかった。検索結果で引っかかった新华网(新華社のウェブサイト)でも事件の存在自体は取り上げられており、時に見られる事件の存在そのものを抹殺するということではないようだ。検索結果には自治区政府のウェブサイトもあり、当たり前だが新華社同様当局側の立場で物事を述べている。
Google China(とでも言うのだろうか)でも「西蔵」という言葉からの検索は可能。こちらはBBCの記事も出てきますね。ちなみにここから日本語で「○ベット」の伏せ字を外してカタカナで入力すると、上のほうには亡命政府の指導者を非難する記事ばかりでやっぱり、と一瞬思ったが当局にとって都合のよくない記事も出てくる。さらに亡命政府の日本代表部事務局のウェブサイトも引っかかる。ここはごまかせない、ということか。
 もっともこれは日本に居ながら検索した場合であり、中国国内からやるとどうなるかはわからない。中国国内からはフィルタリングがかかっているのだろう。
 さらにこのあたりへの接続はどうだろうか。YouTubeなどは接続不可なのだろう(*中国に居た頃とは逆に、中国のプロキシを噛ませて「擬似中国環境」でネットに接続したらYouTubeには接続できませんでした)。

 上海にいた頃はアクセス制限に苦しめられ、普通にブログを読むのさえも一苦労ということがあり、裏技(というほどのものでもないか)を使ってウェブサイトを見ていた。当時のことは「接続できないウェブサイトにつなげよう」「インターネットの敵」などと書いてアップしたことがある。
 ことネット接続という点では、日本は格段に快適であるし、妨害されるということもない。

*今更伏せ字にしてもどうということはないだろうが・・・

(追記:上述の中国プロキシを噛ませた「擬似中国環境」、やはりWikipediaには接続できないですね。Yahoo! ChinaやGoogle Chinaの検索はできました)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年3月16日星期日

幕張で台湾の新聞を読む

 台湾の総統選挙まであと1週間となったこともあり台湾の新聞を読もうと思い、他に調べたいこともあったので千葉・幕張にあるアジア経済研究所図書館(アジ研)を訪ねた。上海だと台湾の新聞を置いてある喫茶店が何件かありそこに行けばここ数日の台湾の新聞を読むことができたのだが、東京近辺で土日に台湾の新聞を読むことができるところというのはここ以外には思い浮かばない。どなたかご存知の方いらっしゃいませんか?
03152008236  東京駅から電車に乗って30分、海浜幕張駅へ降り立つと、新しいビルが建っていて飲食店の広告が目に入ってきた。海浜幕張にはある時期に頻繁に行っていたのだが、当時は土曜日に訪れると昼食を食べられるところが少なく、どこで昼食を食べようか悩むことが常であった。近日オープンのようだが、飲食店の看板にはタイ料理からファミリーレストランまでいろいろとあったので、今後が楽しみである。古くからある街並みのそばに住むのもいいが、伸びつつある街に住んでその環境の変化を楽しむ、というのも良いかもしれない。
03152008241  アジア経済研究所。以前は東京・市ヶ谷にあったが、1999年にこの地に移転。平日以外にも第1・第3土曜日は図書館が開いている。



03152008238  私が訪れたとき、「満鉄関係資料展」というものをやっており、当時の写真や電報の原文が展示されていた。よく「アジ研は第2次大戦前にあった満鉄調査部がその前身」と言われるが、アジ研と満鉄調査部との直接の関係はなく(アジ研は1958年設立)、この展示の史料も後年古本屋から購入したり他の財団法人から借りてきたものである。アジ研の設立に関わった人の流れや、アジ研が第2次大戦前の近代中国・台湾・朝鮮に関する研究を行っていたこと、アジ研自身が満鉄調査部に関する研究をしたり本を出していることからそう言われるのだろう。
 訪問者が少ない図書館であるが、興味のある本や雑誌が多数ある図書館で半日過ごすのは良いものである。本人が使いこなせるかが問題だが・・・

 アジ研には『中國時報』と『經濟日報』が置いてあった。『聯合報』、置いてなかったかな?
 『中國時報』の今月分をめくってみる。台湾の新聞は総合・地域・経済・芸能&スポーツ・生活というように分けて綴じられており、全部合わせると1日の紙面が60ページくらいになる。ついつい芸能欄をめくって知っているタレントや日本の芸能人の記事を読んだり、生活面でパソコンや旅行の記事を読んでしまう。図書館に行ってこれではいけませんね。
 総合面でも、総統選挙間近なのだが野球の台湾ナショナルチームの五輪出場がかかった最終予選の時期でもあり、総統選挙を押しのけて最終予選の話題が紙面を飾る日もあった。五輪出場権を獲得したとのことで、本戦での活躍と日本との対戦が楽しみである。

 その総統選挙であるが、3月12日以降は世論調査の発表が禁じられているとかで、その前日の『中國時報』に載っていた世論調査では野党・国民党の馬英九陣営が44%、与党・民進党の謝長廷陣営が29%の支持率ということであった。先の立法院選挙で大敗を喫した民進党にとっては態度を決めかねている人のほとんどを取り込み、さらに現在馬英九を支持している人にも食い込まなければ勝利はなく、厳しい選挙戦と感じた。しかしながら日本の新聞では謝長廷陣営の追い上げがここにきて目立つとの報道もあり、まだフタを開けてみないとわからない、という域にはあるようだ。
 選挙の時には各陣営が大きな新聞広告を出し、時には相手候補の中傷も載っていたりする。謝陣営の宣伝はあまり見られなかったが、馬陣営が中国との経済関係を発展させようとする一方で農産品は輸入しないなど是々非々で対応するとして不安を和らげようとしている印象があった。
 この週末、台湾の人たちの選択や如何に。

 このほか、台鉄(台湾の鉄道)の近郊列車に自転車で乗れる列車が試験的に運行されたとか、「台大人有『台大病』?」というタイトルで台湾大学の学生がプライドが高く挫折を恐れているというコラムが載ったかと思うと数日後に「誰が『台大病』だって?」と反論する読者の投稿があったりして、台湾の新聞を読むというのは楽しいものがある。
 台湾の新聞が手に入り時間があるのであれば、台湾の新聞の見出しにツッコミを入れるというブログをやるのも面白いし誰か日本語でやってないかな、と思った。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2008年3月13日星期四

理論と実践

Imgp0679 先日、休暇を取ってとあるセミナーに足を運んだ。ぼかした書き方をすると、私が上海でしていた仕事分野が東アジア・東南アジアで現状どのような状況にあるか、というのがそのセミナーのテーマであり、大学教授や研究所の研究員による高説を承ってきた。上海にいた頃は目先の仕事をこなしつつ中国における「その分野」について理解を深める、という感じであったが、改めて学問的な立場から「その分野」について話を聞くのも良いと感じた。
 「実践無き理論は空虚であり、理論無き実践は無謀である」とか似たような言い回しがある。仕事では目先の事象に対応するために手足を動かし頭を働かすことが多かろうが、とかく根本的な部分は忘れがちなので気をつけないといけない。自分がどんな環境の下で仕事をしているのかは常に意識していたいし、仕事に時間を取られて周囲や世の中のことが見えなくなるということは避けたい。実践と理論のどちらかを軽視したりどちらかに過度に重きを置くことなく、バランスの取れた考え方を持ちたいと思う。

 写真は近所にて。そろそろ桜の開花予報が話題になる頃であるが、このあたりでは梅の花が満開で、良い香りが漂ってくる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008年3月6日星期四

台湾物産館@笹塚

Img_4172 京王線の笹塚駅で電車を降り、甲州街道に出たところに台湾物産館がある。上海在住時に一時帰国した際に笹塚駅に広告を出していたのが気になっていたので、今回足を運んでみた。
 この台湾物産館、台湾産の果物・お菓子・お茶・調味料・お酒・飲料・冷凍食品やインスタント食品などを売っている。例えば大久保界隈にある韓国食材店だと韓国料理の食材のほかに(韓国とは関係なく)野菜なども幅広く売っておりさしずめスーパーという感じで、その店で今日のおかずの材料を揃えることもできるのだが、この台湾物産館は乾物中心の品揃えで、台湾産食品の展示販売場という感じである。正直なところ、例えば「康師傅」のインスタントラーメンを買いにわざわざ笹塚まで足を運ぶかなぁ・・・というところではあるが、それでも地元の方々が買い物に来ており、お茶やお菓子などを買っていた。
Img_4176  折角なので、「冬粉」を購入。要は春雨のことで、水につけて戻した後で調理するのは普通のスーパーで手に入る春雨と一緒なのであるが、対台湾の屋台で見られる「冬粉」の雰囲気を楽しみたい。
 台湾物産館にはちょっとした食事スペースもあり、麺やデザートが食べられるようだ。ウェブサイトに載っているマンゴーかき氷はおいしそうなので、機会があれば試してみたい。魯肉飯や担仔麺などお手頃価格で出してくれないかな。

| | Comments (6) | TrackBack (0)

2008年3月4日星期二

現代の下放?-『激流中国 上海から先生がやってきた~貧困の村で~』-

 日曜日の夜、『NHKスペシャル 激流中国 上海から先生がやってきた~貧困の村で~』を見た。上海で大学生活を送っている大学生(女性)が、寧夏回族自治区の貧困地帯にある農村に行き1年間ボランティアとして高校の先生として過ごすという内容であった。このように1年間中国の貧困地帯に行きボランティアをするという取り組みが組織的に行われているとかで、様々な分野で10万人が農村に向かっているとのことである。

 「都市の学生が農村に行く」というと、文化大革命期に行われた「下放」を彷彿とさせる。当時は毛沢東の指導により強制的に青少年を農村に送り込み、都市の青少年に「農村から学ばせる」ことを目的としたものである。
 今回紹介された、農村へ向かう学生は強制されたわけではなく、ボランティアとしての参加である。中には成績アップとか就職に有利になるとかの理由で参加する学生もいるとのことである。しかしながら、都市の若者が農村に行き、その現実に接するという点ではかつての「下放」に似ているものがある。
 そして、当時の重点政策に基づいたものであり、参加することでその考えが浸透するというのも下放と共通していると思う。冒頭放映されたボランティアの集会で、ボランティアの代表が「格差のない社会をつくるため全力を尽くします」と述べていた。このスローガン、中国語では「为构建和谐社会 贡献力量」である。「和諧社会」、今日の中国であちこちで見られる言葉である。「先に豊かになれる者から豊かになれ」という鄧小平時代以降に中国は急速な経済発展を成し遂げたが、内陸部を中心にその恩恵を受けられない村や街があり、貧困を取り残したままの状態で格差が広がっていることを中国共産党も問題視している。その格差解消を目指すべく「和諧社会」=調和のとれた社会という旗印を掲げている。
 この学生も貧困地域の現実に接して、「和諧社会」について思うところがあったようだ。こうして「和諧社会」の考え方を学生に浸透させることができれば、それは中国共産党の指導層の望むところである。

 番組の中に出てきた村の学校の生徒たちは勉強熱心で、朝や夜は校舎の灯りを頼りに教科書をめくっていた。現実は厳しく経済的理由で進学を断念することもあり、そうなると現金収入を得るために出稼ぎや厳しい環境での労働を余儀なくされ、しかも職に就くのが難しいという悪循環のようだ。番組中では、姉は高校に進学するも弟は進学を断念し、農作業をして暮らしてきたが母親のケガがもとで借金をし、その返済のために現金収入が必要になり出稼ぎに行くもなかなか職が見つからないという状況が描かれていた。そんな厳しい、捨て鉢になってもいいような環境の中で、更なる進学や卒業後の進路を夢見て勉学に励む生徒の姿が印象的であった。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

« 二月 2008 | Main | 四月 2008 »