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2008年3月21日星期五

明日は総統選挙投票日

 昨日から台湾に来ています。

 明日は台湾の総統選挙投票日である。明日の夜には結果が出ることだろう。
 台湾の総統選挙は、アメリカの大統領選挙同様に正副総統候補がペアで出馬する。今回の総統選挙は与党・民進党の謝長廷・蘇貞昌組と野党・国民党の馬英九・蕭萬長組の2組のみの一騎打ちであり、小政党からの候補者や泡沫候補は出ていない。
 前にも書いた通り、直前の世論調査では馬・蕭組の優位が伝えられていたが、青蔵鉄道終着駅の街で起こったデモとその鎮圧を期に、中国の政治的脅威が国民党陣営の親中路線に対する警戒感を招き、謝・蘇組が追い上げているとも言われている。前回2004年の総統選挙では投票前日に陳水扁襲撃事件が起きており、2回続けて総統選挙の直前に投票行動を左右する事件が起こっている。
 ちなみに台湾の行政院には「蒙蔵委員会」という、建前としての中華民国のモンゴル及び「青蔵鉄道終着駅がある地域」に対する政策を担う部局がある。その蒙蔵委員会が、今回のデモについて1989年に北京・天安門広場で起こった事件の映像と繋げて批判するテレビコマーシャルを流している。
 馬英九は先日今回のデモを踏まえて、「オリンピックの参加取りやめも検討に値する」旨の発言をしている。外交関係が限られている台湾にとってオリンピックは数少ない国際舞台への参加機会なのだが、その参加取りやめの検討について言及する、あるいは言及せざるを得ないということは国民党陣営が今回のデモの影響を重く見ていることの現れであろう。
 デモへの対応を別にすれば、馬・蕭組は陳水扁時代の8年で経済の停滞を招いたとして大陸との関係改善を通じて経済を復興させると主張する一方、謝・蘇組は陳水扁時代の対応とは一線を画しつつも「中台共同市場」に代表される馬・蕭のやり方では大陸からの労働力・農作物流入で台湾住民のためにならないと反駁し、これに対して馬・蕭は過度の開放はしないと更に反論しているのがおおよその流れである。謝・蘇組にしてみれば、先の立法院議員選挙での大敗を受けて、総統も国民党・立法院も国民党支配は「一党独裁」だと訴えてもいる。

 台中近郊の二水という街で見かけた、両陣営の宣伝。台湾中南部ということもあり、民進党のノボリが多かった。台北では状況が違うのだろうし、新聞では国民党が派手に宣伝を打っている。
Img_4213 Img_4214  民進党陣営の宣伝。国民党が唱える「中台共同市場」を「一中(一つの中国)共同市場」だとして反対し、大陸から医者や看護士が大挙して来たら不安ではないか、と訴えている。





Img_4221  前述の通り、一党=国民党の権力が大きくなることへの危惧を訴えている。





Img_4225  やはり民進党。下の横断幕は「二億人の労働者が中国から大挙して来たら、不安ではないか」と訴えている。上の横断幕には「拜託!拜託!」と書かれてあり、不利が伝えられる状況で必死の訴えのニュアンス。




Img_4233  こちらは国民党。大陸からの労働者は受け入れないし、大陸の農産物も受け入れないとしている。





Img_4223  国民党と民進党のノボリが並んで立っている。






Img_4298  集集という街にて、買収禁止をアピールするポスター。






 さて明日、台湾の人たちの判断やいかに。

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