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2008年3月22日星期六

馬英九が当選-台湾総統選挙-

 今日投・開票だった台湾総統選挙は、国民党の馬英九・蕭萬長組の勝利となり、民進党の謝長廷・蘇貞昌組の「逆転勝」はならなかった。得票数は765万票余対544万票余で、得票率では58.4%対41.6%となった。220万票の差を「馬英九の圧勝・謝長廷の惨敗」と見るか、当選した候補に4割以上の人が投票しなかったと見るか。
 8年ぶりの国民党政権となり、立法院議員選挙の結果とあわせ民進党支持者にはこの先厳しい4年間となる。謝・蘇組にとっては、得意とする台湾南部でも高雄市や省轄市、つまり「~市」と名がつくところで票が伸びなかったのが厳しい結果につながったと言える。

 陳水扁政権の8年は一貫して少数与党の状況で、当初こそ国民党から行政院長を出すなど「全民政権」を目指したもののその後は議会との対話や働きかけを欠いたか台湾の舵取りがうまくできなかったと言える。李登輝時代以降台湾人意識、台湾ナショナリズムは台湾の人達の間に確実に根付いたと言えるが、陳水扁は公民投票にこだわるなどそれを過度に用いたり経済や商業に持ち込んでしまったと言えよう。
 今回総統ポストも議会の多数も国民党が占めたことで、台湾がある方向に「動き出す」ことが期待される。ただその方向が台湾住民に歓迎されない方向だとたちまち支持を失うだろうし、馬英九や国民党の考えを実現させるために過度に交渉相手に譲歩してもやはり支持を失うだろう。彼が言う「中台共同市場」についても民進党陣営から出された反論に対して農作物の開放はしない、労働者も流入させないことで台湾の利益を守るとしているが、これも含めて交渉過程で議会絶対多数をバックに公約を違えたり住民の意識を読めない振る舞いに出ることは避けるべきであろう。もっとも、変なことになると党内がもたないであろうから一党大勢力の下でも暴走にはならないと考えたい。
 馬英九が言っている大陸との関係改善路線が台湾にとって良い方向につながり、台湾の人々の期待に応えて台湾の安定・発展を実現することができるのか注目したい。

 選挙以外の話はまた後日。

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