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六月 2008

2008年6月28日星期六

台湾で蒸気機関車を守る人

 26日(木)朝のNHKニュースで、台湾で蒸気機関車の保存に取り組んでいる台湾人の紹介をやっていた。
 御年81歳というその方は、後進の育成に当たったり、日本統治期に日本語で書かれた整備マニュアルの翻訳に取り組んだりしておられるのだという。台湾でも蒸気機関車が走らなくなってからかなりの年数が経つので、さながら生き字引といったところであろう。テレビでは、蒸気機関車の整備方法を全く知らない後進にいろいろ教えているところが紹介されていた。
 この蒸気機関車、CK124型という形式とのことだが、日本のC12型蒸気機関車と同型とのことである。日本統治期に導入され、戦後は型番を変えて台湾の支線を中心に走り、引退後しばらく後に復元されたのであり、日本とは縁のある蒸気機関車である。台湾の人たちによって、この機関車が守られているのである。
 4月から6月までに月一回、以前私も訪れたことのある平渓線を走ったとかで、ニュースでは日本からの観光客も汽車旅を楽しんでいる様子が紹介されていた。ニュースによると今後は台湾中部(集集線のことか?)を走るとかで、運行頻度が少ないこともあり乗ることは難しそうだが、整備に力を注ぐ方々に感謝しつつ台湾で蒸気機関車が1日でも長く走ることを願いたい。

※参考:台湾交通部観光局による「平渓線蒸気機関車CK124の旅」ウェブサイト

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2008年6月25日星期三

『激流中国 病人大行列 ~13億人の医療~』

 1週間以上前に放送されたこの『激流中国 病人大行列 ~13億人の医療~』だが、いろいろ考えさせられる番組だった。
 救急車で運び込まれた患者の付き添いの人に対して、到着後すぐ救急車利用料を要求し、治療の直前に診察料を前金で要求する北京の大病院。その病院には診察券を求めて徹夜で長蛇の列。ダフ屋が出るほどである。さらに、その病院で目の治療をするためにはるばる安徽省からやってきた子どもと、彼の治療代の工面に苦労する両親・・・
 治療代の工面に苦労するのは、日本の健康保険のような全国レベルの公的医療保険がなく、互助会的な医療保険も入院しないと肩代わりしてもらえないとかで治療代が全部自己負担になってしまうのである。意外なことに中国には全国統一の公的医療保険がなく、公務員や一部国営企業のように医療保険を用意してもらったり、あるいは企業が独自に保険を用意してカバーしたりといった枠内に収まっていない人たちは集団での医療保険の対象外、ということになる。前述の一家が加入していた互助会的な医療保険は入院までしかカバーせず、わざわざ北京まで行っても通院での治療は対象外なのであった。
 「和諧社会」を目指しながらも、医療保険にも格差があり、しかも都会の大企業勤めほど手厚い医療保険にありつける確率が高い、というのはその理想とは相反しているといえる。ミニマムの公的医療保険さえも用意できていない、というのが現状である。
 以前この「激流中国」で紹介された、上海の学生が先生として赴任した貧困地帯の農村では、当座の生活費を工面するのにも月利9%でお金を借りなければならない場面が紹介されていた。今回紹介された公的医療保険の未整備も含め、本来セーフティネットで保護されるべき対象が、セーフティネットでカバーされていないのである。中国の経済成長の恩恵に浴していない人は、次々とあらゆる方面で取り残されているのだということを考えさせられた。
 さらに、この子どもは目の病気が安徽省では治らないと診断され、北京へ行く前に手遅れになり片目は手遅れになってしまったとのことである。難病なら「北京でしか」というのもあるかもしれないが、せめて安徽省でも省都など都市部に行けばたいていのことは治るようでないといけないのではと思うが・・・安徽省の省都である合肥には何度か行ったことがあるが、医療が行き届かない環境、という雰囲気はなかった。中国自体が広大な国土を持つのだが、わざわざ北京まで行かずとも地域の大都市でだいたいのことができ、手遅れにならない、というのが理想だろう。
 「和諧社会」への道は遠そうである。

 セーフティネットの危機については日本も他人事ではない、ということがやはりNHKスペシャルの1つ、『セーフティーネット・クライシス~日本の社会保障が危ない~』で紹介されていた。事情は細かいところで違うが、健康を維持し、さらにある程度の生活をカバーする体制は東西を問わず必要だろう。

 最後に1つ、北京の大病院、救急医療にも前金を要求するのはどうかと思うが・・・重症だった場合、本当に「カネが命を左右する」ことになってしまう。病院は踏み倒しを懸念しているようだが、救急医療というのはそういうものではないと思うが・・・

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2008年6月16日星期一

Yahoo!JAPANに接続できない?

 前の記事にもコメントをいただいたのだが、中国からYahoo! Japanへの接続ができなくなっているようだ。ITMedia News記事

中国からYahoo!JAPANへのアクセス不能に 「理由は不明」

 中国から「Yahoo!JAPAN」にアクセスできない状態が13日から続いているようだ。ヤフーはアクセス制限しておらず、理由は分からないという。
 ヤフーによると、13日午後から16日までに、北京や上海、天津、広州、青島など中国各地のユーザーから「Yahoo!JAPANにアクセスできない」との問い合わせが、30件ほど寄せられた。
 「ヤフーがアクセス制限しているわけではなく、ヤフー側に問題はない」(同社広報部)としている。

 当のYahoo!Japanにもこの記事がアップされていたが、アクセス制限があるのならば見ることができないのでしょう。
 先の地震の際、初期には海外メディアも比較的自由に報道ができたということで一定の評価を得ていたのだが、もしこれがずっと続くのであれば逆戻りであろう。あれだけニュースがアップされているのだから、見せたくないものもあっただろうが何故このタイミングで、という感じがする。
 上海にいた頃、中国からのアクセス制限については何度か拙ブログに書いていた。Yahoo!Japanが繋がったとしても、この際だから他に繋がらないウェブサイトをアピールしてみてはどうだろう。geocities.co.jp・seesaaやWikipediaは今でも繋がらないのだろうか。中国在住各位、如何ですか?
 ちなみに、繋がらないときの対策はこちら

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2008年6月13日星期五

上海往事-虹井路から龍柏新村へ

 上海にいた頃の写真のうち、住んでいた頃には記事にしなかったものをぼちぼちとアップ。
 上海の市街地の西、上海動物園から南に向かって歩いて上海の韓国人街ともいえる龍柏新村を目指して歩いてみた。(2006年10月)

Img_2710  上海動物園の向かい、虹橋路と虹井路の交差点にある阿山飯店。一見普通のローカルな食堂に見えるが、結構人気の店らしい。



Img_2713 Img_2714  そのまま虹井路を南へ歩く。延安高架路(延安西路)との交差点を過ぎたあたりから、ハングルの看板が目立ち始める。


Img_2721 Img_2723  韓流コンビニエンスストア、とでも言うのだろうか。店内にはビビンバやスープ、麺類など韓国料理を盛り付けるのに相応しい器が売られていた。東京でも大久保の韓国食材店に行くと売っていますね。

Img_2724  さらに虹井路を歩くと、韓国料理店が並んでいる一帯に出会い、ますますハングル文字の数が増えてくる。



Img_2726 Img_2727 Img_2728 Img_2733  虹井路と青杉路の交差点付近だったと思ったが、韓国食材店があった。上の「韓流コンビニ」や以前紹介した古北にある韓国食材店は乾物店という雰囲気であるが、この店は本当にスーパーマーケットという感じで、乾物のみならず生鮮食品や肉類なども置いてあり、飲み物も豊富な品揃えである。

Img_2741  交差点を右折し、青杉路に入る。古北地区に日本人が多く住むが、このあたりは韓国人が多く住んでいるようだ。



Img_2743  「輪タク」と呼ぶのだろうか、上海の中心部ではこうした人力の三輪タクシー(三轮车)は禁止されているのだが、ここでは健在である。



Img_2746 Img_2747  マンションの壁には、共産党や政府のスローガンが塗られている。韓国人が多く住むこの街でも例外ではない。






Img_2756 Img_2757Img_2760 しばらく歩くとやはり以前紹介した、紫藤路との交差点、57路や936路バスの終点付近にある韓国料理店街に着く。
 まっすぐ歩けば30分、あちこち寄り道したので1時間余りの散歩であったが、最後はビビン冷麺とビールで締め、ということで。
 

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2008年6月6日星期五

去日本説走就走

 以前日本アジア航空のコマーシャルのことを拙ブログに書いたところ、台湾で日本への旅行を宣伝する歌『去日本說走就走』のことを紹介していただいた
 調べてみたら、台湾で日本への旅行を宣伝するコマーシャルで使われたキャッチフレーズのようである。日本の国土交通省と国際観光振興機構で「ビジット・ジャパン・キャンペーン」(Visit Japan Campaign)と銘打って世界各地から日本への観光客を呼び込むべく活動をしており、「Yokoso!Japan」の文字は空港などで見たことのある方も多かろう。この一環として台湾では「日本旅遊活動」という名前で日本への観光旅行を宣伝しているようで、そのテレビコマーシャルに使われたのが「去日本說走就走」というフレーズのようである。日本語に訳すと、「日本行き、思い立ったらすぐ行こう」というところであろうか。
 前述の日本アジア航空のコマーシャルでは、志村けんと金城武の出演で台湾の紹介をしていた。繰り返しで恐縮だがこの日本アジア航空のコマーシャル、いち企業の宣伝ではあるが同時に台湾観光をもアピールしていたように思えて記憶に残っている。数年前に韓流ブームがあったが、韓国観光のコマーシャルにはどんなものがあったか(韓流ブームの途中は日本にいなかったこともあるが)覚えていない。私自身が台湾に注目していることもあるが、やはり記憶に残るコマーシャルだと関心が高まるのではないだろうか。いかにも観光案内です、といった堅いコマーシャルでは記憶には残らないだろう。
 実際に台湾人が日本を訪れたり、日本人が台湾を訪れたりというのはそれぞれの国内旅行に比べてハードルが高かろう。が、まずは紀行番組や書籍などで相手のことを知り、そして興味が高まれば実際に足を運ぶのがいいだろうし、そうやって交流が深まればいいと思う。
 台湾では一時期、「哈日族」と呼ばれる日本の現代文化マニアの存在が話題になったこともある。その後も一時期のブームでは終わらず、(以前からあったが)日本のテレビ番組が流れたり日本旅行が盛んになったりし、実際に台湾の街を歩くと日本に関することを目にするし、日本への関心が続いているのは嬉しいことである。私自身、数年前に北海道・稚内で台湾から旅行に来た人に頼まれて写真を撮ったことがある。英語で話しかけてきたので中国語で返したら驚かれてしまった。まさか稚内で中国語が聞けるとは思わなかったのだろう。
 翻って我々も、経済やら政治やらはそれぞれの主張もあるだろうが台湾をもっと意識してもいいのではないだろうか。

 前述の「ビジット・ジャパン・キャンペーン」、台湾の女優・林志玲が「親善大使」を勤め、彼女自身が「去日本說走就走」のコマーシャルに出演したり日本を紹介するテレビ番組に出演していたようである。2005年に「親善大使」に任命されたときのプレスリリースはこちら、翌年も引き続き任命されたときのプレスリリースはこちら。今は林志玲は「名誉大使」になり、やはり女優の頼雅妍が「親善大使」に任命されている。
 林志玲、良いですね。私の知人(日本人)は林志玲のファンだと公言していますし、別の台湾人の知人は「俺が林志玲を応援するからお前は応援するな」と言っていました…

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2008年6月1日星期日

海王丸@横浜

Imgp1409Imgp1410  先日のアフリカン・フェスタに続き、横浜の赤レンガ倉庫に行って近くに停泊していた航海訓練所の練習船・海王丸を見てきた。
 先日見た日本丸同様に帆を広げていたのだが、私が着いたときには既に帆を畳み始めており、いちばん上といちばん下の帆が畳まれていた。もう数分早く着いていれば全ての帆を張った姿を写真に収めることができたのだが、所用もあったので仕方がない。
 この1ヶ月の間に航海訓練所の練習船を全て見たことになる。練習船に乗って海や船について学ぶ学生はじめ乗組員の方々の活躍と、練習船の安全航海を祈念したい。
Imgp1391  桜木町駅の近くで保存されている初代日本丸も、このイベントにあわせてか帆を張っていた。こちらはボランティアの方々による展帆である。

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