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2008年7月7日星期一

中台直航~またか?~

 ちょっと出遅れたが、「中国と台湾のチャーター便直航が始まった」との報道NIKKEI NETから。

(7/4)中台直行チャーター便運航開始 台湾経済「大陸頼み」強まる

 中国人の台湾観光と、中台直行チャーター便の運航が4日始まり、中国各地から約660人の観光客が台湾入りした。馬英九政権は今後、直行便運航を現行の週4日から毎日にして観光客数を伸ばし、域内経済の活性化を目指している。台湾では原油高や株安で景況感が悪化しており、「中国頼み」の側面が着実に強まっている。

 「中国人観光客は1日平均1000人。年末までに200億台湾ドル(約700億円)程度の経済効果が見込める」。台湾の毛治国・交通部長(交通相)は3日の記者会見でこう語った。今後は観光地を巡るだけでなく「健康診断や治療目的での訪台が増える」(高雄医学大学付属中和記念病院)と期待も高まっている。(台北=新居耕治)

 この記事だけ読むとさも直航チャーター便の運航が初めてであるかのように見えるが実はそうではない。チャーター便による中台直航は3年前、2005年の春節から行われており、その後も春節の度に行われている(拙ブログでも紹介している)。このチャーター便は大陸に働きに来ている台湾人のためのものであったが、今回のチャーター便は毎週金~月に運航され、さらに中国人の台湾旅行が解禁になった(ツアーだけであるが)のとあわせて運航されているものである。このあたりをあわせて読まないと、さも直航が初めてであったかのように誤解してしまうだろう。直航便である、ということよりは、定期的な運航が始まったという点、そして中国からの台湾ツアーが解禁になったということに力点が置かれるべきと言えよう。
 度々書いてきたが、前政権は台湾アイデンティティへのこだわりから「政治を過度に経済に持ち込む」状態になり、投資などで台湾の存在を大陸で示す機会を減じてしまったと言える。今後は「台湾として」中国とどう付き合っていくか、ということを考え、台湾の利益にかなうのであれば実践していく、ということになるのだろう。経済成長や民主化(と政治の両立)という点では先んじているのだから、台湾の利益を考えた付き合い方が望まれるし、台湾の利益にならないことは天秤にかけてやらないという選択肢を選んでもいいだろう。「大陸頼み」と括られるのはどうかと思う。

 同じNIKKEI NETでも、こちらの記事を読むと違う印象を持つのではと思う。

(7/4)台湾観光旅行、中国人に解禁 中台直行便が就航

 【台北=新居耕治】中国人の台湾観光が4日解禁となり、運航が始まった中台直行チャーター便でツアー客第1号となる約100人が同日午前、北部桃園県の桃園国際空港に到着した。4日夕にかけて約660人の観光客が訪台する予定。敵対関係が続いた中国と台湾は、人の交流が活発化する新たな時代を迎えた。

 第1便となったのは中国南方航空の広州―桃園便。中台直行チャーター便は金曜日から月曜日までの週4日、合計36往復を運航することになっている。中国側は北京、上海、広州、南京、アモイの5つ、台湾側は桃園と松山(台北)、高雄、台中など8つの空港を開放した。

 台湾当局は直行便の就航にあわせ、地方自治体幹部の中国訪問規制を緩和した。国際会議への参加などに加え、経済交流強化などの目的でも訪中できるようになり、4日は中部の台中市の胡志強市長らが訪中する予定。

 台湾側の「8つの空港」、目的地をそれだけ散らす必要があるのかと思うが、どうなのだろうか。

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