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2008年8月25日星期一

台湾シネマ・コレクション~『川の流れに草は青々』~

 東京・六本木にある映画館「シネマート六本木」で、23日から『台湾シネマ・コレクション2008』と題して台湾映画の集中上映を行っている。9月末までの間に、8本の台湾映画がこの映画館で披露される。
 私が今まで観た台湾映画は『悲情城市』に始まり『戯夢人生』・『牯嶺街少年殺人事件』などであるが、観終った後で重い気分になる作品が多かった。今回の『台湾シネマ~』で披露される映画のあらすじをウェブサイトで見てみたが、観る前から何であるが観たあとでちょっと黙ってしまう作品がありそうだ。私と年齢差がある世代が描かれている作品が多いようであり、実際に観に行ったところでどんな感想を持つのかはわからない。
 大規模に上映されるアメリカ映画や日本映画と違い、明快なストーリーではない作品を観てきた気がする。
 この『台湾シネマ~』、偶々ある地下鉄の駅でポスターを見つけて初めて知った。私の情報収集能力が鈍いのかもしれないが、もっとこのイベントをアピールをしたほうがいいのではと思った。

 『台湾シネマ・コレクション』にあわせて、1980~90年代の台湾映画も「特集上映」と称して披露されている。
 今日の仕事帰りに、侯孝賢の初期の作品『川の流れに草は青々』を観てきた。台湾北部の内湾なる街を舞台に、臨時教師として小学校に赴任してきた青年と女性音楽教師を中心に、子ども達の学校生活やそれを見守る父母などとの交流を描いた作品であり、「安心して観ていられる」映画であった。1982年の作品であり、今となっては主人公やヒロインよりも今の私のほうが年上なのであろうが、実は作品中の子ども達と近しい世代であったりする。
 侯孝賢は後に2・28事件を題材にした話題作にして彼の出世作である『悲情城市』を撮るのだが、1982年当時はまだ台湾は戒厳令下にあり、社会性のある問題作や実験作は発表しにくい、というかできない状況であった。そんな中で小さな街の小学校に題材を得て先生や子ども達の生活を細やかにかつ活き活きと描き、さらに「プロパガンダ色」を感じない、鮮やかな作品であると言えよう。

 当の『台湾シネマ~』であるが、登場人物と年が離れてきたと言いつつも1本くらいは観に行きたいと思う。同じ映画館で同学お勧めのベトナム映画を上映しており、そちらに流れるかもしれないが…

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