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2008年9月13日星期六

『上海タイフーン』~見たことのある景色~

 前述の通り飛行機が欠航になったが、たまに旅行記で見かけるような「航空会社がホテルを用意してくれた」ということはなかったので、電車に乗って自分の部屋に戻った。
 台風つながり、というわけではないが、今晩NHKで放送していた『上海タイフーン』という連続ドラマを観た。どこか中国を見下した感のあるヒロイン・美鈴が、仕事を辞めざるを得なくなり恋人にも別れを切り出され、八方塞がりになったところで「世界で一番嫌いな街」といってはばからない上海に渡って再起、本人の言では「リベンジ」を期す、という話である。
 港滙広場の前で決意を新たに気合いを入れるヒロインって、というのはさておき、今日のところは最後のほうだけだったが上海の街が映し出され、歩いたことがある通りや眺めたことのある景色が度々出てきた。
Img_1294  ヒロインが上海に来て、スーツケースを両手に気合を入れていた港滙広場。







Imgp0553 Imgp0548  ヒロインが会社を辞める遠因となった上海出張で、泊まっていた場所は浦江飯店のようですね。ロビーのエンブレムに見覚えがあります。


Imgp0554  日本と電話する前に一瞬映ったカットが、この写真に近いのではないでしょうか。ドラマではホテルの名前が「黄浦飯店」に書き換えられていました。
  かつてドミトリーがありバックパッカーに有名だった浦江飯店、今泊まるといいお値段のようです。




Img_1926  不動産屋に老房子を見せてもらったあと、家賃の高さに驚いたヒロインが虚勢を張ったセリフを吐いたのは蘇州河にかかるこの橋の上。郵政局の建物に見覚えあり。

 こうやって見ると、初回はドラマとしても導入部なのだろうが、ショッピングモール・オールドホテル・旧租界と上海の紹介も兼ねたような映像だったと思う。第1回のヒロインや登場人物を反面教師に?中国はこうとか中国で働く日本人はこうとかいうステレオタイプを排しつつ、逆に「上海で働く日本人をこんなふうに描くな」などとあまり神経質にはならずに、上海の景色とともに気楽に見るのが良さそうである。
 このドラマ、本来は昨年(2007年)放映の予定だったのだがヒロインを演じる女優・木村多江の妊娠・出産のため撮影が延期され、ようやく陽の目を見たのだとか。映像の中には、「私と同時期の上海」もあるのかもしれない。

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Comments

こんにちは。僕も上海に住んでます。

やっぱり住んでいた方のレビューだと、視点がしっかりしてますね。(ただ僕と同じだけなのかもしれないですけど)

次回以降どう描いていくのか気になります。

あと、主演の男性、台湾人っていうのはどうなんだろう?結局わかってねえんじゃねえの?とも疑いたくなる人選です。(本土の人使うのは難しいのでしょうかね)

「上海に住む日本人女性」というテーマで一筆書いてみました。

良かったらご覧ください。
http://yomoblog.livedoor.biz/archives/52033784.html

Posted by: Yomo | 2008年9月14日星期日 at 下午3:05

Yomoさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。ピーター・ホーは過去に何度か日本映画に出ていますので、日本のテレビ界とつながりがあったのでしょう。
6月の同じ時間帯に『監査法人』という、公認会計士を主人公にしたドラマをやっており、ドラマ自体はおもしろかったのですがこんな公認会計士あり得ん、と思いながら観ていました。『上海タイフーン』でも「登場人物≠上海に住む日本人の代表」ということは意識しつつ楽しんで観れればと思います。
ブログも拝見しました。上海を選んだ動機は様々でしょうが日本とは労働環境などが大きく違う中国で渡り歩くうちに「逞しさ」を身につける、ということもあると思います。
それでは、失礼いたします。

Posted by: はぎお@貴ノ浪世代 | 2008年9月16日星期二 at 上午4:15

はじまして、97年から上海に住み着いているおっちゃんです。

[上海タイフーン 浦江飯店]で検索しましたら、ココにぶち当たりました。
上海の街を歩き回ってる人間にとっては、「上海タイフーン」は面白い番組なのです。
ですから、浦江飯店が出てきたのには大喜びです。
ココのところ、浦江飯店は良く出てきます。
まずは、趙微・本木雅弘共演の「夜の上海」、
次は上戸彩主演の「李香蘭」にも出てきました。
浦江飯店は、私、大好きなホテルで、その思い入れで書いたブログは下記です。
宜しかったらご覧になってください。

「浦江飯店はエエでぇ、ほんまに」
http://4travel.jp/traveler/dapuqiao/album/10090571/

「夜の上海」は浦江飯店なのだ!!
http://4travel.jp/traveler/dapuqiao/album/10184662/

そして、上海で美鈴が家探しをして、最初に案内された部屋ですが、
アレもどこだかスグにピンと来ました。
蘇州河沿いにあるオンボロ・アパートの河濱大楼です。
1935年に出来た、当時としては最高クラスのマンションEmbankment Houseです。
当時は屋上にプールもあったとか。
その外観は下記です。
http://4travel.jp/traveler/dapuqiao/pict/10629879/

気になってるのは美鈴が上海で住んでいた里弄がどこなのか、
野菜を買いに行った市場は、どこなのか・・・
今のところ分かりませんが、なんとか突き止めたいと考えています。

バァーット、しかし・・・・BSデジタルが見られなくなってしまったのだぁーっ!!
(このドラマ、BSハイビジョンで見ました)
なんか、衛星を変えたらしいですね。指向性の強いものに変えたため、
上海には電波が行かなくなってしまったんだとか・・・。

まあ、その話は置いといて・・・・

NHKの公式サイトの登場人物の人物設定見ますと、
どれもコレも、上海には居る居る、こんなの、って思われる人ばかり。
このドラマ作るにあたって、須藤みかさんの「上海ジャパニーズ」なども
参考にされてるんでしょう。
彼女の名も、番組の最後に出てきましたから・・・。

そんな人物の中で一番興味を引いたのが美鈴の父です。
上海での仕事で失敗して、日本に帰らず・・いや、帰れず・・・
上海の郊外でひっそり暮らしてる、と言う設定ですが、
私、上海の郊外の川沙というところで、コレとほとんど同じ境遇の
日本人、見知ってるだけに、現実感を感じてしまいました。

このドラマ、第1回は、何とか見ましたが、
第2回は、ネットでやっと3分の1だけ見ました。
第3回目以降・・・どうなるか・・・
インターネットテレビの導入を考え始めています。

Posted by: 井上@打浦橋@上海 | 2008年9月22日星期一 at 下午1:41

井上@打浦橋@上海さん、はじめまして。上海に長くおられるのですね。
浦江飯店は私が中国で初めて泊まったホテルなので、印象深い場所でもあります。今泊まるとそれなりのお値段のようですが…
マンションの情報ありがとうございます。ロケのうちいくつかは浦江飯店も含めて蘇州河沿いでやっているように見受けられます。まだ第2話は見ていませんが、第1話の冒頭の上空写真は浦江飯店の北側、大名路や長治路付近のように見受けたので、最後?はそこに住んでいたという設定なのかもしれません。
日本のBSを見るのは「国内向け放送の電波漏れ」を見ることになるので、ご指摘の衛星の都合のみならず中国当局のサジ加減やそれにマンションの管理者が従うかということもあるかと思います。こと情報という点では、日本のほうが恵まれた環境にあるかといえましょう。

Posted by: はぎお@貴ノ浪世代 | 2008年9月23日星期二 at 下午9:52

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