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2008年12月15日星期一

『中国・庶民の改革開放30年 第3回 失意からの出発~上海~』

 NHKで放映された『BS特集 中国・庶民の改革開放30年 第3回 失意からの出発~上海~』を見た。1978年に鄧小平体制下で「改革・開放」が唱えられてから今年で30年、各地の庶民にとっての「改革・開放」の一面を捉えたシリーズである。『中国・庶民の改革開放30年』シリーズは過去の番組で取材した人たちのその後を追う形で展開され、この第3回は1993年に『はるばると世界旅 上海・横丁物語』で上海の社区を取材したときに出会った人たちのその後の姿を追った番組である。取り上げられた社区は「呉淞路里弄」と言っていたから、上海北部の話であろう。
 番組では1993年に取材した3人の男性にハイライトを当てている。一人は当時結婚式を挙げたばかりで、その後勤めていた国営企業を辞めてはるさめ工場を開くもトラブルから閉じざるを得なくなり今はかつて住んでいた社区の近くで麺店を営んでいる。もう1人は当時はバス会社に勤めながら弟が経営する精肉店を手伝っていたが、その後自らも念願の自営の精肉店を営むも社区の取り壊しで閉店を余儀なくされ、今度は再開発で取り壊す場所での立ち退きを説得する会社に転じていた。さらにもう1人は早くから商品ブローカーをやって儲け、1993年当時は社区で飲食店を経営していたが、その後ギャンブルなどで身を持ち崩し今は近所の人の援助で暮らしている、といった具合であった。
 「改革・開放」の影響はまず華南で見られ、上海ではこの流れは少し遅れてやってきた。1993年当時は上海にも改革・開放の影響が行き渡り、チャンスを求める人が新たなことを始めようという頃だだったのだろう。この3人もそんな時代の中でチャンスを求め、今に至るという感じなのだろう。

Img_1537 Img_1539  登場した3人のうち2人は、社区の取り壊しが人生のターゲットになっている。精肉店を営んでいた彼は社区の取り壊しで精肉店を閉じざるを得なくなり、商品ブローカーから転じて飲食店を営んでいた彼は立ち退き時の補償金をギャンブルに注ぎ込んでしまい人生が変わってしまったといえる。
 番組とは関係ないが、写真は復興路で見た取り壊された住宅群。上海の街のあちこちでビルやマンション建設や再開発のために古い家が壊されるのを見た。この番組のように、再開発やそれに伴う立ち退き・取り壊しに巻き込まれてしまった人はそれで人生が変わってしまうのである。
 また取り壊しではなくても、かつて拙ブログで紹介した餃子屋のように上海の街の変化のために商売を続けられなくなることもある。

 この番組は「BS特集」なのだが、私の部屋では衛星放送を見ることはできない。実はひかりTVのサービスの1つである「NHKオンデマンド」というサービスを利用して視聴した。NHKで放送した番組、過去の番組のうちいくつかをインターネット経由で配信してくれるサービスである。
 ひかりTVに加入していなくても、ブロードバンド環境があればPCで見ることができる。ただ残念ながら、国外からの視聴は「提供先を日本国内に限ることを条件に番組の権利者からの許諾を得ている」とかで(よくある質問より)不可のようである。

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