2009年春・台湾(6)宜蘭・新月広場付近の旧跡
前回の続き。宜蘭酒廠を後にし、舊城路を扇形に歩く。
しばらく歩くと前方に円形の建物と新しいショッピングセンターが見えてくる。新月広場というショッピングセンターで、カルフールやダイソーの看板が見える。中の一部はホテルになっているそうである。円形の建物は、多目的ホールのようである。
その新月広場の手前に小さな広場と木製の建物がある。日本時代の建物で、旧宜蘭廳庶務課長官舎。戦後は宜蘭県県庁主任秘書の宿舎となり今は多目的スペースとのことだが、建物の脇ではコーヒーかお茶を飲んでくつろいでいる人がいたので喫茶店もあるのだろう。
かつてはこのあたりは日本人官僚の宿舎になっていて、戻るように少し歩き路地を入ると宜蘭設治紀念館(記念館)という建物がある。こちらはかつての宜蘭廳長の宿舎を復元したもので、畳張りの部屋では宜蘭の歴史を写真で紹介している。
その隣には旧宜蘭農林学校校長官舎がある。今は「音楽館」と称して音楽にまつわる展示をしているようだが、内部は当時の日本式の畳張りの部屋が復元されており、宜蘭設治紀念館とあわせて往時を偲ばせる。
このあたりは日本統治期は官僚宿舎として使われ、また戦後はやはり官舎など公共施設として使われたようである。その後このあたりは前述のショッピングモールのように再開発されているが、煉瓦の壁なども往時の姿をとどめるべく保存されている。
新月広場へ。「Happy 牛 Year」というのは、丑年の「牛」とハッピーニューイヤーの発音を引っ掛けたのだろうが、中国語圏のあちこちにありそうである。
実はこのあたりは日本統治期から戦後を経て1990年代前半まで監獄があった場所である。
写真は監獄の見張り台。建物の手前で草を食べているヤギは、よくできたハリボテである。
かつての防空壕の跡。日本統治期・戦後通して使われたのだろうか。
こちらは宜蘭が国民党政権下で「宜蘭県」として地方自治を回復したことを記念する石碑。地方自治回復10年を記念して建てられた。
舊城南路となった舊城路を新月広場に沿って折れると、青色が鮮やかな建物がある。これは旧宜蘭監獄事務室で、監獄跡の再開発でも解体を免れ、修繕の上ギャラリーになっている。
おそらく宜蘭の主要なショッピングモールであろう新月広場やその周りに、かつてのいきさつもあり往時の姿をとどめ、残されていたり復元されていたりして宜蘭の歴史を語っている。
また写真が多くなったので、続きは後程。




































































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