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2009年3月15日星期日

孔子学院

 今日の日本経済新聞に、世界の言語についての特集記事が載っていた。内容は自国語の擁護に動く各国の様子について主に触れ、インターネット上での言語状況や「絶滅する言語」にも話が及んでいた。アラブ首長国連合のドバイでは英語に席巻される状況に危機感を抱き公用語がアラビア語であることを閣議で確認し、さらに街の飲食店に英語のメニューだけでなくアラビア語のメニューも備えるよう警告を出したとか、金融用語は英語が当たり前の中でフランスでは政府がフランス語を使うよう通達を出したり、最後の話者が死亡して言語が絶滅したり話者が減少して絶滅の危機にある言語があることを紹介していた。
 その記事の中で、中国語の学習機関「孔子学院」について述べていた。孔子学院は中国政府が中国語の普及を目的として世界各地に設けた中国語教育機関で、中国政府が一定割合の運営費を負担するのだそうだ。記事によると世界81カ国に孔子学院はあるそうで、中国政府の肝入りで中国語の普及に当たっていると言えよう。
 既に中国語学習機関がかなりある日本でも、立命館孔子学院桜美林大学孔子学院など、大学との提携の形で孔子学院が開設されている。桜美林大学孔子学院では1年間集中して中国語を学び、修了すると桜美林大学や上海にある同済大学への編入ができる中国語特別課程を設けている。その他、普通の語学学校やカルチャースクールのように週1回ずつ短期間通う講座が設けられている。
 かつてのスペイン語・ポルトガル語のように植民地にその言語を広めてその地域の公用語としてしまう状況とは違い、学習者が増えたからといって国の公用語が簡単に変わる状況ではない。それでも、その国を理解する人を増やすという意味でその言語の学習者を増やそうとする試みは意味を持つ。中国も、「自分の国に注目してくれる外国人」を増やすことが国益に繋がると考えて「孔子学院」を展開しているのだろう。

 他方、中国の少数民族が使っている言語の中には「絶滅の危機に瀕している」ものもあるだろう。このサイトで「絶滅の危機に瀕する言語」を紹介しているが、台湾の原住民の言語については触れているも中国の少数民族の諸言語は名前が挙がっていない。
 中国の少数民族の言語については、Record China記事で「大半の言語が絶滅の危機」との研究結果があったことが述べられている。モンゴル語のように他国で使われているものは残るだろうし、ウイグル語のように自治区の名に冠せられている民族の言語は話者が多いこともあり残るだろう。しかしながら人口が少ない民族の言語で、記述法が確立されていなかったものなどは中国語の波に呑まれていくのかもしれない。

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