中国の携帯電話
中国を離れて2年近く経つが、今更のように中国の携帯電話の話などを。
中国の携帯電話の加入台数は2008年半ばには6億人を超えているのだとか。1990年代に旅行で中国を訪れたときにはオフィスは別にして固定電話もあまり普及しておらず、街角に電話を並べた電話屋で電話をしている人が多かった(上海にいた頃もこうした電話屋はあった。日本の煙草屋のようなものか)。それが固定電話の普及を飛ばして携帯電話の普及に至ってしまい、日本のように「固定電話が家庭に普及し、それから携帯電話の時代に」という順番を省略して一足飛びに携帯電話の時代になったと言える。
日本では携帯電話の購入と回線の契約はセットになっている。第2世代(NTT DocomoのmovaやソフトバンクのSoftbank 2GといったPDC方式など)では携帯電話に番号情報が組み込まれており、また今使われている第3世代になっても電話と回線契約はセットになっていて、例えばドコモと契約をしている人がソフトバンクの携帯電話のデザインが気に入り、ドコモと契約したままそれを使いたいと思ってもそれはできない。
他方中国では今でも第2世代がスタンダードであるが、こちらはGSM方式と呼ばれる方式を使っており、この方式ではSIMカードと呼ばれる電話番号などの情報を記録したICカードを携帯電話に挿して使うようになっている。このため、回線の契約と携帯電話を買うのは別行動であり、また携帯電話がどこかの通信会社専用ということもなく、気に入った携帯電話を買って使うことになる(日本の第3世代もSIMカード方式だが、携帯電話機が他の通信会社のSIMカードを受け付けないようになっている)。世界ではこのGSM方式のほうが一般的であり、日本のほうが例外的とも言える。
このように携帯電話と回線契約が分離しているため、中古の携帯電話=二手机のマーケットが存在する。雑居ビルの一角や小さな店で中古の携帯が売られている。
また、「携帯電話と回線が分離している」ということはSIMカードを抜き取ってしまえば誰の携帯電話かわからなくなるわけで、このため携帯電話泥棒も横行する。私も携帯電話を置き忘れ、すぐ気付いて自分の番号に電話したがもうSIMカードを抜き取られた後なのか通話不能になっていたことがあった。携帯電話を置き忘れたり落としたりしたら最後、心無い人に拾われるとSIMカードを抜き取られ自分のものにされるか「二手机」として売り飛ばされてしまう。
長くなったので、続きは別途。
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