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2009年5月24日星期日

続・中国の携帯電話

 前回の続き。中国の携帯電話キャリアは、中国移動通信(China Mobile)と中国聯合通信(China Unicom)の2社である。私が上海にいた頃は中国移動がGSM方式で、中国聯通はGSM方式に加えてそれよりやや高速で通信できるとされているCDMA方式のサービスも提供していたが、CDMAサービスは固定電話サービス会社である中国電信(China Telecom)に移管されている。その中国電信であるが、PHSサービス(小霊通という)を提供していたがそのうち廃止するようだ。
 利用シェアは中国移動が一番大きく、少し古いが2007年4月末時点で中国移動のシェアは67.5%になるのだとか(サーチナによる記事)。

Img_1410  前述の通り中国では回線契約と携帯電話の購入は別物であるため、SIMカードを手に入れて別途買った携帯電話に挿して使うことになる。そのSIMカードであるが、電話会社の営業所のみならず、街のコンビニエンスストアや新聞スタンド、小さな商店などあちこちで扱っており、街を歩いていると写真のような「各種電話カードあります」といった看板を掲げた店によく出くわすので入手に不自由はしないだろう。上海だと地下鉄の駅にもSIMカードを取り扱っている店がある。






Img_0444  こうしたところで手に入るのはプリペイド方式のSIMカードである。買うのに身分証明書の提示は求められず、気軽に購入することができる(もっとも、使い始めてすぐに「あなたの権利保全のため最寄りの窓口で利用者登録してください」というメールが来た)。確か50元の通話料が購入時に含まれていたと思う。
 面白いのは、電話番号によって値段が違うことである。「縁起がいい」と中国の人に思われる番号のSIMカードには高値がついている。「8」が多かったり覚えやすかったりすると高くなり「4」が発音的には縁起が悪いと見られるのか、日本人的には値段の差がどこに由来するのかよくわからないのだが…
 日本の携帯電話を中国に持ち込むとローミング可能なものもあるが、日本と同じ感覚で使っていると帰国後にとても高い電話代の請求が来る。出張者など中国に住んでいない人でも、使い方によっては中国のSIMカードを現地で買うのもいいだろう。
 プリペイドは気軽に購入できるがポストペイド(後払い)になるには敷居が高く、料金プランによるが一定期間の利用実績が良好であることが求められたり、場合によってはその都市の戸籍を持っているかその人に保証人になってもらう必要があったりした。

 料金プランは、例えば中国移動の場合だと下記のような感じである。
・神州行…基本料金が無料。追加8元/月の利用料で着信が無料になったり(中国の携帯電話は着信にも料金がかかる)、16元/月で通話料が安くなったりという各種プランがある。
・動感地帯…正直よくわかりませんが、定額の月額利用料を払うと一定量のメールが無料になるのだとか。そのほか音楽ダウンロードのサービスが受けられるとか。
・全球通…月額利用料の中に一定時間の通話料が含まれている。申請すれば国際ローミングも可能。高級会員という位置づけなのか、全球通利用者用のラウンジがある空港があった。

 動感地帯や全球通の各種料金プランには「~套餐」という名前がついている。「~定食」のような意味合いなのだが、無料通話や無料メール、通話料割引などの組み合わせを表した言い得て妙な表現といえよう。日本の携帯電話料金はそれぞれの料金プランごとに月額利用料・含まれる無料通話・それを超えた場合の通話料が異なりどれが自分に適した料金プランなのかわかりにくかったが、中国でも「全球通58套餐58元档」(月々の支払いが58元)がいいのか「58套餐158元档」(毎月158元)がいいのか迷うかもしれないし、廉価な神州行でも8元払って着信無料にするのがいいのか16元払って通話料を安くするのがいいのかなど、電話の掛け方・受け方次第でお得なプランが違ってくる。

Img_2560  他方、携帯電話端末は国内・海外各メーカーによる熾烈な販売競争が繰り広げられている。かつてはNOKIA・MOTOROLA・SONY ERICSSON・SAMSUNGといった外国メーカーが幅を利かせる一方、中国メーカーはこれに割って入ろうとするも今ひとつという感であった。最近はMOTOROLAが世界各地で振るわないようだが、それも含めて最近は様子が違うのだろうか。
 携帯電話の値段であるが、2年前で通話だけor通話とFMラジオだけという携帯電話だと1,000元以下、130万画素くらいのカメラがつくと1,000元~2,000元、それ以上のカメラや充実した音楽機能がついたり、Windows Mobile掲載のスマートフォンになるとそれ以上という感じであった。GSM方式という通信速度があまり期待できない通信方式の下にあるため、ソフト面の充実度よりはカメラや音楽機能といったハード面が値段を左右していた。かつては日本ではインセンティブで「ゼロ円携帯」「1円携帯」というものもあった一方、所得水準を考えると中国の携帯電話は中国の人たちにとって割高なはずなのだが、それでも中国の都市部では誰もが携帯電話を持っている。
 日本メーカーはこうした環境の違いや中国でのマーケティングがうまくいかなかったのか、私がいた頃にはさっぱりであった。最近またシャープが中国市場に参入しているようであるが、うまくいくだろうか。

 長らくGSM方式という第2世代の通信方式に拠っていた中国の携帯電話であるが、今年に入って日本同様の第3世代(3G)の通信方式も導入しだした。これについてはまた別途。

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