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2009年10月26日星期一

2009年・環黄海旅行記(20)仁川・中華街の横に日本の街並みを見る

Imgp8193 前回の続き。三国志の壁画が並ぶ通りを登ると、右に曲がる下り階段がある。この階段は「清日租界地境界階段」、かつての清国と日本の租界の境目となる階段で、階段の右側が清の租界、左側が日本の租界で現存する建物もその違いを残している。
 背を向けている孔子像は、21世紀に入ってから青島市から寄贈されたもの。


Imgp8197  階段の左側。ここだけ見ると日本のどこかの町のようである。







Imgp8198  階段の途中で唐辛子を干しているのは、やはり韓国というべきか。







Imgp8199  階段を下りたところで振り返る。階段に並んでいる燈籠は、振り返ったので左側が清の、右側が日本の様式になっているのだとか。






Imgp8203 Imgp8205  階段を下りて左に曲がった通りが「歴史文化通り」と名づけられているとかで、やはり日本のどこかで見られそうな真家並みである。左写真手前に写る提灯が中華街の近くであることを表しているといえようか。


Imgp8207  中区役所の前の交差点にて。日本の温泉宿のようである。







Imgp8223  中区役所。かつてはここに日本領事館があったそうだが、建物は壊されて新しくなっている。







Imgp8209  歴史文化通りを中区役所の前で曲がり、さらにクランク状に左に曲がるとやはり歴史を感じさせる白い建築物が姿を現す。
 手前の平屋建ての建物は旧・第十八銀行。現在の十八銀行は長崎に基盤を置く銀行だが、かつて仁川開港前には対馬藩の関係者が住んでいた関係でその後も長崎出身の人がこの地には多くなったとかで、当時から長崎に基盤を置いていた十八銀行がこの地に店を開いたのだろうか。
 今は仁川の近代建築博物館になっていて、このあたりの変遷を紹介している。

Imgp8212  上写真奥の2階建ての建物は旧・五十八銀行。現存する流れを汲む銀行名より「その後の富士銀行」といったほうが我々にはなじみが深いだろう。現在は当地の飲食業組合の名前を地図に見ることができる。





Imgp8213 Imgp8214  旧・十八銀行と旧・五十八銀行の間には小さな公園があり、かつての街並みの写真が飾られている。





Imgp8225 Imgp8227  旧・十八銀行のある交差点を今度は十八銀行を背にするように逆に進むと、やはり古い趣がある旧・第一銀行がある。この第一銀行は日本の銀行ながら大韓帝国時代には同国の中央銀行のような役割も行っていたが、その中央銀行機能は後に韓国銀行に移された。門前にはその韓国銀行の改称後の名前である「朝鮮銀行」の文字が見える。
 第一銀行は上述の五十八銀行と同じく今ではみずほ銀行・みずほコーポレート銀行であるが、その前の「第一勧業銀行」まで「第一」の名を伝えていた。
 これらの銀行は日本統治期に仁川にやってきた訳ではなく、仁川が開港された1880年代前後に相次いで仁川に店を構えており、それぞれの建物は1890年前後に建てられたものである。日本の銀行が大韓帝国の中央銀行の役割を担ったことなど、この地にこれらの銀行が店を構えたことはそれぞれに歴史や背景があってのことでそのうち詳しく調べてみたいと思う。

Imgp8230  旧・第一銀行の前の通り。往時の景観を残しつつ、牛乳屋や民家として今でも使われている。







Imgp8244  仁川駅前界隈では、写真の露店に並べられている土産物のように韓国・中国・日本のものが混ざり合って姿を現しており、それはまた韓国が中国そして日本と関わってきた、関らざるを得なかった歴史を表しているともいえる。韓国の近現代史の一端をこの仁川の中華街付近では感じることができ、そしてそんな韓国の近現代史の上に仁川の街が成り立っているのだということも感じることができる。

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