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2010年1月4日星期一

『海角七号 君想う、国境の南』

 遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。

 正月休みの間に、以前から気になっていた台湾映画『海角七号』を観に行った。台湾で一昨年に大ヒットしたこと、そして日本人である田中千絵が台湾映画の主役を演じるということで気になっていたのだが、この年末から日本でも公開されたのでこれを機会に観に行くことにした。邦題は『海角七号 君想う、国境の南』、日本のオフィシャルウェブサイトはこちら(音が出るので注意)。
 映画館(銀座シネスイッチ)の作品紹介には、 台湾語による作品だと記されていた。といっても全編台湾語による台詞ではなく、多くの台詞は台湾語だが彼らが田中千絵演じる友子と話すときや友子の台詞などは台湾国語(中国語)、さらには手紙の朗読や友子の独り言などには日本語が使われ、これらの言葉が組み合わさって話が展開していく。今回の上映時には、台湾語の台詞の ときは字幕の前に「・」の記号が付けられ、台湾語や中国語を解さない観客にもその使い分けがわかるようになっていた。

 ヒットしたとは聞いていたが予備知識がなく、「60年前、終戦とともに離れ離れになった日本人男性と台湾人女性との恋愛、そして彼から彼女に宛てたラブレター」が話の中心なのかと思っていたし、予告編でも2人が別れるところや帰国する船上で男性がぼうっとしているところが映っていたので60年前のことが語られるのだと思っていた。現在と過去が行き来する、そんな映画だと思っていた。しかし…
 60年後、つまり現代の台湾・恒春で話は始まる。ミュージシャンの夢破れて恒春で郵便配達をすることになった阿嘉、そして彼が街で出会う人との絡み、さらに阿嘉も含めて個性的な彼らが恒春で開かれる「日本人歌手を招いたコンサート」の前座のバンドを組むことになりいったいどうなることやら…と話が進んでいくのだが、60年前のことは手紙の朗読以外は語られない。おもしろい人たちばかりが出てくるなぁ、でもこれだと現代台湾のコメディーだな、60年前の話はいったい…と思ったが、60年前の話はなかなかスクリーンには出てこない。
 日本人歌手=本人役で出た中孝介は台詞棒読みで「あれ?」と思ったが、バンドのメンバーの、そしてヒロインの晴れ舞台とも言えるラストに至るまでの話は時にはクスリとしながらもシンプルに楽しむことができ、そして60年を隔てた想いの行く末を本当に最後のシーンで観ることができて心に感じるものがある、良い映画だったと言えよう。

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Comments

おめでとうございます。

女子にはたまらないラブストーリーかもしれません。日本語教室の人、誘って観にいこうかな。

今年もよろしくお願いします。

Posted by: AKIKO(^^)☆ | 2010年1月5日星期二 at 上午8:16

AKIKO(^^)☆さん、今年もよろしくお願いいたします。
現代のラブストーリーは「ゑっ、そんな簡単に仲良くなっちゃうの?」という感じで、話がうまく出来すぎているところは韓流を彷彿とさせますが、ラストシーンを観ると60年を越えた想いの行く末に感じるものがありました。

Posted by: はぎお@貴ノ浪世代 | 2010年1月5日星期二 at 下午9:18

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時が流れても、心に残る歌がある。 遠く離れても、忘れられない人がいる。 原題 海角七號 製作年度 2008年 製作国・地域 台湾 上映時間 130分 監督・脚本 ウェイ・ダーション 出演 ファン・イーチェン/田中千絵/中孝介/イン・ウェイミン/マー・ニエンシエン/ミンション/イン・ウェイミン/マイズ/レイチェル・リャン この作品は、本国台湾で『タイタニック』に次いで歴代2位の画興行成績を収め、空前の大ヒットを呼び込んだという作品。 久々に苦手なシネスイッチ銀座にて鑑賞。結構混んでいましたがな... [Read More]

Tracked on 2010年1月9日星期六 at 下午4:59

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