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2010年3月2日星期二

2010年元宵節・平渓天燈節

 やはり台湾で元宵節の日に開かれる天燈節=ランタンフェスティバルを一度は見てみようとの想いは強く、元宵節が日曜日に当たる今年はいいチャンスだと思ったこともあり土・日に1日休暇を加えて台湾へ行ってきた。目指すは平渓付近で開かれる平渓天燈節である。

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 今年の元宵節は新暦の2月28日である。前述の通りこの日は日曜日、さらには2・28事件に因んだ和平記念日として祝日でもある。
 元宵節当日のイベントは平渓線の十分駅近くの特設会場で開かれる。午後1時過ぎに瑞芳駅を出るはずだった列車は20分くらい遅れ、日本のラッシュアワー並みに乗客を詰め込んで十分駅へと向かう。十分駅では乗客が降りるのに相当時間がかかっていて、それが列車の遅れの原因であろう。
 台北駅から乗継駅へ向かう列車もそれなりの混み方であったが、列車の中が十分に向かう人達の会話で賑やかだったのが印象に残る。日本だと祭りの会場へ向かう列車でももっと静かだと思うが・・・
 十分駅で降りたところ、線路沿いの十分老街は写真の通り線路にまで人があふれる混みようである。天燈節の日に十分の街を通る列車を見ようと早めに来て降りたのだが、これでは風情がない、というか風情を楽しむというよりは日本の大きな神社で初詣をするようにこの街に来て賑やかにやるのが平渓の天燈節なのだろう。

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 天燈(ランタン)は通りに並ぶ店で売られている。1個NT$100くらいである。願いによって色が違うようで、訪れた人は様々な色の天燈に自分の願いを書いて飛ばしていく。願い事は健康を願ったり長い友情を願うものから、儲かって広いマンションが買えますようにというものまで様々である。

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 熱気球のように中に火を灯し、その熱で天燈は上空へと上がっていく。
 線路上もランタンを飛ばす絶好の場所になる。日本では鉄道写真を撮ろうとした人が列車を停めたことがあった。ここでは列車が来る度に駅員や警官が警告して人を移動させていたが、くれぐれも安全には気をつけて欲しいものである。


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 この日は、台北の木柵駅から十分まで臨時のバスがひっきりなしに走り、この地を訪れる人たちを運んでいた。正面に「平渓天燈」の文字が見える。






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 十分駅前にかかる静安吊橋の横に、天燈が上がっているのが見える。昼間のうちから天燈を上げる人も少なくない。






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 平渓や菁桐を訪れた後、再び十分に戻り特設会場を目指す。
 特設会場ではスケジュールに従ってイベントが行われ天燈が上げられる。会場の中では当日の午後に会場で予め申し込んだ人だけが天燈を上げることができ、街の店で買った天燈を持ち込むことはできない。
 が、十分駅から会場へ向かう道すがら、あるいは会場付近の広場や線路沿いのあちこちで、天燈が夜空に舞い上がり夜空を彩っていく。イベントで一斉に天燈が上がるのもきれいだが、十分の街で人々がそれぞれに思いを込めた天燈が夜空にゆらゆらと上がっていくのを見ると、彼らの願いが叶うようにと思わずにはいられない。

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 会場のゲートの周りの夜空を、天燈が舞っている。








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 こちらはイベント会場で一斉に上げられた天燈。この日は馬英九総統もこのイベントで天燈上げに参加したようであるし、日本の中央大学の学長も加わったようである。何回かに分けて大規模な天燈上げが行われたが、天燈の火が熱を帯びて夜空に舞い上がるための力を持つにはいくばくかの時間がかかるのでその間に歌手が歌を披露したりゲストがトークを行ったりしていた。
 一斉に天燈が舞い上がるのは、いざ目の前でそれを見ると壮観である。




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 イベント会場から再び十分駅を目指す。駅と会場を結ぶ通りには、年に1回の大型イベントに来る客を目当てにした屋台が並んでいる。






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 人で賑わう通りを外れ十分の細い通りに入ると、寺院の前でランタンを上げる人がいた。合格祈願の天燈のようで、努力が結実するといいね、と思える一コマである。















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 再び十分駅前に戻ったが、駅前は相変わらずでランタンを上げる人やそれを見る人で賑わっていた。
 静かに夜空を眺めながらランタンを見るという雰囲気ではなかったが、願い事をするということも含めて日本の初詣と同じものだと思えば、うるさいくらいの人々の会話も満員の列車に乗ってこの地を目指すのもわかる気がする。新婚カップルが結婚写真用と思しくスーツ&ドレス姿で天燈上げをしているのも見たし、この地を訪ねた人たちがささやかな願いを込めて天燈を上げるのを見ると微笑ましくもありまた願いが叶ってほしいと思えるのである。
 元宵節では台湾各地でやはりイベントが開かれている。ホテルに戻ってテレビのニュースを見たが、他の各地の元宵節は爆竹や花火がやかましいイベントのように見えた(嘉義のイベントでは花火が低空飛行して30人あまりが火傷を負ったのだとか)。それらと比べるとこの平渓天燈節は、静かとは言い難いが天燈上げを重んじており天燈に1年の願いを込める良い機会だと感じた。
 帰りの列車も駅の混雑がひどくなかなか乗れなかったこともありやや疲れた感があったが、疲れてでも行ってよかったと思える平渓天燈節であった。

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