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2010年3月22日星期一

インターネットの敵・2010

 「国境なき記者団」なるNGOがインターネットへの統制を強めている国をリストアップして「インターネットの敵」として公表していると、3年余り前に拙ブログに書いたことがある。その「インターネットの敵」、最新版が出たとのことである。ITmedia NEWS記事

国境なき記者団が「ネットの敵」発表 中国など12カ国

国家によるネット検閲が増える一方で、Twitterのような新しいツールが規制下で利用されるようになっており、「Web 2.0がControl(統制)2.0と衝突している」という。

 国境なき記者団(RSF)は3月12日、インターネットの言論の自由を脅かす「インターネットの敵」リストの最新版を発表した。

 今年ネットの敵として挙げられたのは、ミャンマー、中国、キューバ、エジプト、イラン、北朝鮮、サウジアラビア、シリア、チュニジア、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ベトナムの12カ国。いずれもネットコンテンツの検閲や、政府に批判的な発言をしたWebユーザーを投獄するなど、Webにおける言論統制を行っているという。特に中国は最近、ネット検閲をめぐってGoogleと対立していることが話題になった。

 RSFによると、2009年には約60カ国が何らかの形でWeb検閲を行った。2008年と比べると2倍に増えたという。Webユーザーが標的にされるケースも増えており、オンラインで自由に意見を述べたことで投獄されたブロガーやネットユーザーは過去最高の120人近くに上った。中でも中国が最も多く、72人を拘留したという。

 その一方でTwitter のような新しいコミュニケーションツールが規制下での情報発信に利用されるようになっており、「Web 2.0がControl(統制)2.0と衝突している」と同団体は述べている。

 またRSFは、懸念が持たれるネット政策を取っている国を「監視対象」として挙げている。今年はオーストラリア、バーレーン、ベラルーシ、エリトリア、マレーシア、ロシア、韓国、スリランカ、タイ、トルコ、UAEが挙がった。オーストラリアはインターネットフィルタリングシステムを導入予定であること、韓国はネット実名制で「匿名性を損なっている」ことが懸念されている。ロシアとトルコは今年新たに監視対象に加わった。ロシアではブロガーの逮捕や過激派サイトの遮断が行われており、「インターネットが政治統制の道具にされる恐れがある」という。トルコでは民族問題などを理由にYouTubeなど多数のサイトへのアクセスが遮断されている。
(以下略)

 3年余り前と比べると、ベラルーシが「敵」から外れて「監視対象」になっているが、その他の国の顔触れは変わらず、ずっと「敵」として君臨?し続けている。当局のインターネットに対する見方が大きく変わるわけでもなく、また市民を統制しようとする度合いも大きくは変わらないということである。
 中国のインターネット統制、先のGoogleとの一件はかなり報道されたが、特定のウェブサイトのみならず幅広く接続できないことがあることや検索ワードに制限がかけられていることは、東シナ海の油田の問題や食品の安全の問題ほどには話題にならず散発的に報道されたり雑誌記事になったりするのみである。事は中国政府・中国共産党と対立関係にあるダライ・ラマ関係や民主化を唱える勢力の主張を抑えているばかりではなく、日本のウェブサイトもインターネット統制の対象になっているのである(その大多数は「とばっちり」でアクセス制限をかけられていると言えるが…)。私の周囲でもあまり話題にはならないのだが、中国のホテルでインターネットに接続しても遅いなと感じるくらいで済んでいるのか、ウェブサイトに繋がらないことがあってもそれがたまたまだったり技術的なトラブルだと思っているのか…

 サウジアラビアもやはりかつて述べたとおり相変わらず「敵」であるようだし、イランに至ってはGmailを遮断して「国営のメールサービス」を準備しているのだとか。時事通信の配信による記事。サンプルチェックで見せしめ的にやるのか…市民に情報ツールの取捨選択の自由まで与えないとはさすが「敵」である。

グーグルの電子メール禁止か=イラン

 【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が10日報じたところによると、イラン当局は同日までに、インターネット検索大手グーグルによる同国内での電子メールサービス「Gメール」を禁止すると発表した。イランの国民向けには国営の電子メールサービスが間もなく展開されるという。
 イラン政府当局者は、この禁止措置は国内のインターネット技術の開発を強化し、政府と国民との間の信頼を構築するのが狙いだと説明した。
 一方、グーグルの広報担当者は「イランのユーザーから、Gメールにアクセスできないとの知らせを受けた。アクセス量が急激に落ち込んだことを確認した」と表明した。

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