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四月 2010

2010年4月30日星期五

『遥かなる絆』

 去年の5月にNHKで放映されたドラマ『遥かなる絆』、やはり去年の年末に再放送があったので見ようと思って録画しておいたのだが、3月になって全6話をようやく再生した。録りっ放しでそのまま観ずにため込んでしまうのは悪い癖ですね…
 原作『あの戦争から遠く離れて』を既に読んでいたが-これがなかなか観ない要因だったりしますが-、ドラマはこれはこれで孫玉福-原作者の父親-が中国で育ち様々な困難を乗り越え苦労をして「日本の土を踏む」という願いを成し遂げる芯の強さ、そして残留孤児だった彼を育てつつも息子の想いゆえに悲しい別れをする育ての母、そしてそんな父親の原点を留学生活の中で知っていく主人公(原作者)の想いが映像の中で交錯しつつ展開していき、本を読むのとは違う視点で観ることができた。
 私が小学生や中学生の頃は毎年のように中国残留孤児の方々の肉親探しをやっていて、久しぶりの対面の様子がテレビや新聞で報じられていたので残留孤児というのはよく耳にする話題だった。現在では訪日調査の規模も小さくなり、また肉親や親戚が見つかることも少なくなった。残留孤児がいた、ということが広く知られることの一助に、このドラマはなったのではなかろうか。
 もっとも、ドラマを観た後で改めて『あの戦争から遠く離れて』を読み返したが、分厚い本にはドラマ以上に父親や家族、そして父親とゆかりのある人たちへの筆者の想いが詰まっているように感じ、テレビドラマはそうしたものを映像で表現してくれたし本に書いてあったエピソードを多く含んでいたが、ドラマだけを観た人には是非原作も読んでもらいたいと感じた次第である。

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