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2010年9月13日星期一

世界柔道2010・東京

 旅行記は少し飛ばすとして、昨日(9月12日(日))柔道の世界選手権を代々木体育館に観に行った。やはり観戦した2003年の大阪での世界選手権以来の日本開催ということで、世界のトップレベルの柔道を見る数少ない機会である。
 私が見た日は男子-60kg級・-66kg級、そして女子の-48kg級と-52kg級の試合の日であった。この4階級中3階級で日本選手が金メダルだったのだが、女子の2階級は日本選手同士の決勝戦であった。この2試合、どちらも「女王」にいちばん近いと目されていた福見・中村の両選手をもう1人の日本人選手である浅見・西田両選手が僅差で破って王者に輝くという試合であった。実績があり「女王」に近いと言われていた2人、実力もあり「女王」ということで相手の技を受けて立つ場面が多かったように感じた。
 青色の柔道着が現れたのは前からのことだが、試合場から赤畳がなくなって場内と場外の2色になったり、組み合ったまま1人が完全に場外に出ていても試合続行だったり、抑え込みの時間が短くなったりとルールもいろいろと変わった。試合時間が終わってポイントが同じであるばあいはさらに延長戦を行いポイントで差がつくまで試合を続ける「ゴールデンスコア方式」も最近導入されたルールだが、技で勝敗を決しようというのは良い流れだと思う。他にも組んでいない状態からの技かけの禁止なども最近の改正である。
 選手の顔触れを見ると、韓国の選手が上位に残ることが少なくなり、代わってモンゴルの選手が台頭してきたように思う。

 翌日はテレビ観戦だったが、男女とも無差別級で優勝。鈴木桂治選手は3位、前回見た7年前の世界選手権では優勝しており、今回3位とはいえ長きにわたり世界のトップレベルにあるのは敬服の至りである。
 あと、女子重量級のアテネ五輪金メダリストである塚田真希選手の代表引退が報じられているが、その記事にあった、「同僚の金メダルを喜ぶような仏の心を持ったら終わり」という強化委員長の発言が気になった。塚田選手が本当に第一線を退くのか、強化委員長が本当にそう言ったのかは報道で書かれているのみなのでわからないが、一緒に稽古した同僚の優勝を祝うのはごく自然なことなのでは、と思う。あるいは、他に第一線を退く理由があるのかもしれないが…
 子どもが稽古場で投げられてその悔しさを相手にすぐぶつけるのはよく見るし、同僚の成功を内心期するものを秘して見つめる、ということはある。が、内心はどうあれ健闘を称える、のはやはり当たり前だと思うが、甘いのだろうか。私は「区」レベルでさえ優勝したことがないので偉そうなことは言い難いが…
 確かに、鈴木桂治・井上康生両選手(後者は今はコーチか)が覇を競っていた頃は二人とも今より目つきが鋭かったような気がする。
 「年をとると丸くなる」といわれるのは、闘志の衰えではなく周囲を慮る心ができてくるからだと思うのだが、さて。
 日刊スポーツ記事から。

無差別級辞退の重量エース塚田が代表引退

 柔道女子78キロ超級で04年アテネ五輪金、08年北京五輪銀メダルを獲得した塚田真希(28=綜合警備保障)が、開催中の世界選手権(東京)を最後に代表引退する意向であることが11日、分かった。全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長が「もう国際大会に出ることはないだろう」と明かした。塚田は9日の78キロ超級で銅メダルに終わり、出場予定だった13日の無差別級も辞退。吉村委員長は「試合を見ての通り、厳しい状態。それだけ燃えるものがないということ。(同級で後輩の)杉本の金メダルを素直に喜んでいた。勝負師が仏の心を持ったらもう終わり。本人が(心境を)言うと思う」と話した。
(後略)

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