« 学士(政治学)を戴く | Main | Cyber-ShotのCMに台北の街並みが »

2010年9月4日星期六

『台湾都市物語』

 『台湾都市物語』というタイトルと、「台北・台中・台南・高雄 都市と建築の決定的ガイド」という帯に引かれて買ってみた。
 本書の中では、台湾各地の歴史的建造物が写真とともに紹介されているほか、台北・台中・台南・高雄の歴史を、都市の発展を中心に記述している。台湾史というと台湾全体の歴史にまつわるものを読むことが多いのだが、こうした地方史を読む機会は少ないので、その部分も新鮮に読むことができる。
 淡水の紅毛城や台北の総統府など著名なものから、かつての学校・役所の跡や工場の跡など今まで知らなかったものも紹介されている。街の建物は日本統治期のものが中心であるが、寺院になると清朝期からのものもあり、また民国期になってからのものも紹介されている。今まで気づかずに通り過ぎていたものもあるかもしれない。
 巻末に、台湾では近代建築の保存・活用に対する姿勢が積極的であると著者は述べている。旅行で訪れるヨーロッパの街でも歴史のある建物が現役で使われていて、これらの建物が「生きている」という印象を受けた。台湾でも歴史を持つ建物が活用され街の中で生きているように感じるし、これからも(安全面に留意しつつ)そうあり続けて欲しいと思う。
 本書では台北・台中・台南・高雄とその周辺というように、台湾西部について紹介されていた。花蓮など台湾東部の街についても触れて欲しかったと思うが、それは続刊か別の機会になされるよう期待したい。

|

« 学士(政治学)を戴く | Main | Cyber-ShotのCMに台北の街並みが »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73410/49351803

Listed below are links to weblogs that reference 『台湾都市物語』:

« 学士(政治学)を戴く | Main | Cyber-ShotのCMに台北の街並みが »