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一月 2011

2011年1月31日星期一

ロサンゼルス・リトルトーキョーの写真館

 昨年のことであるが、2週間ほど仕事でアメリカへ行き、いくつかの都市を転々としたことがあった。勿論平日は仕事をしているのだが、ロサンゼルス郊外での仕事を控えて週末に西海岸入りしたので、仕事のない週末を使ってロサンゼルスへ行くことにした。とは言え全く予備知識がないので、リトルトーキョーやチャイナタウンなど、この地に移り住んだ人たちがそれぞれの文化を留めているであろう場所を、歩いたりメトロに乗ったりして訪ねることにした。

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 リトルトーキョーを歩いていると、店じまいをした写真館を見つけた。扉には日本語で書かれた、この店の店主の名字も含んだ店名が見え、店頭には日本語と英語で、この地で55年間、3代に渡って営んできたこの写真館を閉じるということが、この地に縁のある人たちへの感謝とともに綴られている。2階には「For rent」だったか、借主募集中の看板が貼られていた。
 55年間といえば、1955年頃からこの地で写真館を営んでいたことになる。初代店主がロサンゼルス、そしてアメリカでそれ以前にどのように生きてここで写真館を営むに至ったのかはわからないが、その後55年間3代に渡ってリトルトーキョーで、様々なバックグラウンドを持った人達に囲まれて写真館を営んできたのであろう。この写真館に関わってきた人達の前途に幸あらんことを願いたい。

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2011年1月30日星期日

『世界の車窓からDVDブック No.36 台湾』

 以前書いた記事にコメントを戴き、『世界の車窓から』のDVDシリーズに台湾編が出ていると教えていただいたので、この週末に購入して観ることにした。
 確かに、70分間に渡り台湾の鉄道車輌が走る様子や車内・車窓の様子、さらに車内や沿線の人たちを見ていて飽きることはなく、観ているとまた台湾に行きたくなってしまう。『世界ふれあい街歩き』が街を行き交う人やそこに住む人たちにスポットライトを当てるのに対し、『世界の車窓から』は彼らを「車窓の一部」として溶け込ませている感がある。
 台中や花蓮など行ったことがある街や台湾新幹線・平渓線を見るとかつて行ったり乗ったりしたときのことに思いを馳せ、集集線の車窓から見える、1999年の大地震で傾いた鉄塔も見たことがあり、災害の痕跡を見てかつて台湾を襲った地震に気が引き締まる。逆に行ったこと・通ったことがない場所や風景が写ると、そこへ行きたいと思う。彰化のターンテーブルも訪れてみたいし、東部幹線の池上駅で売られている駅弁も食べてみたい。台湾の鉄道では東部幹線の花蓮~台東~高雄間には乗ったことがないので、そこへ行くとまた新たな風景が目に焼きつくのだろう。逆に、DVDでは取り上げられなかった場所でも印象深い場所があるので、私を含めて旅をしたりそこに住んだりした人がそれぞれの「車窓」を心に留めるのだろう。
 一点、阿里山鉄道が紹介されていないのが意外であった。

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2011年1月26日星期三

2011年・台湾各地の天燈節

 台湾各地では、毎年元宵節に天燈=ランタンを飛ばして今年の願い事をする天燈節=ランタンフェスティバルが行われる。去年は私も平渓の天燈節に行ってきた(1)(2)(3)が、今年の台湾各地の天燈節の日程が台湾交通部観光局のウェブサイトで見ることができる(「イベント情報」のタブをクリックすると見ることができる)。
 今年の元宵節は、新暦の2月17日。木曜日であり平日なのだが、この日にも各地でイベントがあるようだし、その前の週末にも燈籠上げのイベントを行うところもある。直前の週末は日本では3連休なのでこの間に台湾に行って天燈節に触れようという人も多いだろう。去年私が行った平渓の天燈節は、元宵節当日が週末だったせいか人疲れするほどの人で賑わっていたが、今年はどうだろうか。

2011新北市平渓天燈節(これが平渓での天燈節)
2011台湾燈会
(これが台湾観光局が推す天燈節のようである。今年は苗栗で開催)
2011台北燈節
2011高雄燈会芸術節
2011台東元宵民俗嘉年華会

 去年訪れた平渓の天燈節は、人混みが凄かったが「天燈上げ」を重んじているイベントだったと思う。テレビで見た他の各地の天燈節は花火がいくつも飛ぶ派手なイベントのように見えたが、実際に行ってみると各地それぞれで楽しみがあるのだろう。

(追記)今年も平渓の天燈節に行ってきました。そのときの様子はこちら

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2011年1月17日星期一

台北で見た、日本の写真家と建築家

 実際に会った訳ではないのだが、台北の街で著名な日本の写真家と建築家の名前を目にすることがあった。

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 台北花博の会場、園山公園エリアに隣接している台北市立美術館で、「東京廣角:篠山紀信撮影展」と称して篠山紀信の写真展をやっていた。街の風景やプール、さらには大相撲関係者(貴乃花や曙がいた時代)が一堂に集まったところなどをタイトルの通り広角レンズで撮影した横長の写真や、坂東玉三郎を題材にした写真、モデルを通して不思議な雰囲気を醸し出している写真が展示されていた。氏が1980年代~90年代に撮影した写真のようだ。
 写真展の英語のタイトルは名前に引っ掛けたのか「Shinoyama Kishin・Shinorama Tokyo」となっている。
 台北市立美術館は花博会場に隣接している、というか会場の中にあるとも言えるのだが、美術館に入るのは花博会場から出る扱いになるようで、再入場のために手の甲にスタンプを押された。

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 他方、こちらはMRTの駅で見かけた台湾・亜洲大学の広告。この大学の校舎の設計を安藤忠雄が手掛けているそうだ。氏はこのほかにも台湾で墓地や教会の設計も手掛けているとのことで、台湾とは少なからず縁があるようだ。
 日本の芸能人の名前は台湾でよく目にするが、それ以外でも日本の著名人の活躍を台湾でも見ることができる。

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2011年1月16日星期日

紀伊国屋書店@台北・微風広場

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 台北のMRT忠孝復興駅から高架を走るMRT木柵線(今は文山内湖線か)に沿って歩くと、微風広場というショッピングモールがある。そこの5階に紀伊国屋書店があり、ワンフロア全てが本屋になっている。
 この紀伊国屋書店、台北の書店なので勿論台湾で出された本も売っているのだが、フロアの半分くらいを日本の書籍が占めている。上海だと、私が住んでいた頃は金茂大厦の1室やしんせん館の一角で日本の書籍を売っていたものだが、それとは規模が違い「デパートの1フロアにある本屋に日本語の本がたくさんある」という感じである。日本のデパートに入っている本屋と比べてもひけはとらないだろう。台北や近郊に住む日本人にとって、日本の本が読みたいとか雑誌で最新の情報を知りたいという時に日本で本屋に行く感覚で本を手にできるのは、良い環境と言えるのではなかろうか。今ではオンラインショップで日本の書籍を簡単に外国に送ってもらうことができるが、海外でも本屋で本を手に取って選ぶことができるのは幸せとも言えよう。
 この紀伊国屋書店、日本語書籍の中で台湾関係の書架には台湾にまつわる本の多くが並んでいる。学術的なものから気軽に読めるものまで、日本の書店を含めても台湾関係の本がいちばん充実しているのはここだとも言え、台湾に関する本に興味があればここに来てこの書架の前に立つと好奇心をそそられるのではと思う。日本語で書かれた台湾に関する本を探すのにここに来てもいいのではとさえ思われる。

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台北・「百元剪髮專門店」(100元カットの店)

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 台北の地下鉄の駅で見つけた、「百元剪髮專門店」。100元でカットだけをしてくれる理髪店である。ドアの向こうに見える店内の様子や自動券売機があるあたり、日本の「1,000円カットの理髪店」チェーンに近いような気がする。
 100元、という値段設定、日本で1,000円払うよりは安い感覚だろうか。

 上海に住んでいた頃は、カット一回5元(人民元)の床屋に行っていた。クリームなしで顔剃りをしようとするので顔剃りは頼まないようにしたが、それでも普段暮らす分には充分だった。日本から来ている人で一回300元(人民元)の美容室に行っている人もいて、私の床屋代の10年分かと話題になったことがある。
 今は上海では一回5元の床屋を見つけるのは難しいだろうし、日本の美容室並みのサービスを受けようとしたら300元ではきかないかもしれませんね。

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台湾・桃園空港

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 昨年末の台湾旅行、行きは羽田~松山便だったが帰りは今まで通り桃園国際空港からの便に乗った。以前はあまり味気ない空港だったが、最近は出国後のスペースに店が増え、買うことはあまりないが搭乗までの時間にいろいろな店を巡ることができる。
 写真は第2ターミナルの天井、色とりどりの傘で飾られている。


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 第2ターミナルの奥、第1ターミナルに近いところに台湾の原住民について消化したスペースがある。文字情報や絵・写真が主だが、器などが展示されていた。
 台湾原住民にまつわる工芸品などの土産物売り場も、第2ターミナルにある。

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 こちらは阿里山鉄道を模したスペース。
 ショッピングのみならず、待ち時間を歩いて楽しむことができる空港になってきている。

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2011年1月14日星期五

台北・松山空港

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 台北へのフライトは昨年10月から羽田空港と台北・松山空港を結ぶ便が就航し、今回の台湾旅行では行きはチャイナエアラインの羽田~松山便を利用した。国内線の飛行機、滑走路の向こうに見える山などは今まで日本から台湾に向かう際には見ることのなかった風景である。台北で松山空港を使うのは、金門島へ行った10年前以来である。
 松山空港はMRTの駅があり、路線バスもあるので台北の中心部まではすぐである。国内線空港らしいコンパクトな造りであり、長い距離を歩く必要もないしMRTやバスへの乗り換えに迷うこともない。
 今回利用したチャイナエアラインの羽田~松山便、朝7時の出発である。始発電車で羽田に向かってもどうにか間に合うという時間であり集客的には厳しいのではなかろうか、と思ったが年末のせいか結構座席が埋まっていた。
 機内で台湾の入国カードに記入したのだが、いつもだと入国審査の際に写しを返されるのだが今回は入国審査の際に回収されてパスポートだけが返ってきた。入国カードの様式が変わるための措置だと後で知ったが、持っていないといけないのではと不安になったし税関通過後に観光案内で尋ねている人もいた。

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2011年1月13日星期四

台湾・三峡老街

 花博をメインにした今回の台湾旅行だが、足を延ばして台北近郊の街、三峡に行ってきた。
 台北市内からはMRT土城線に乗って終点の永寧駅で下車、そこからバスに乗って「三峡老街」で下車し、民生街の商店街を歩くか川沿いに清水路を歩いていくと三峡老街に着く。将来はMRTがこのあたりまで延びてくるようだ。

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 三峡老街の入り口にある警察署。








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 入り口から、三峡老街を臨む。
 この三峡一帯は、3つの川がこのあたりで合流することからかつて「三角湧」と名前が付いたとかで、19世紀には茶・樟脳・染料の生産や交易で栄えたそうである。日本の当地に際してはこの地で反乱が起こりその鎮圧のため廃れたが、その後街は整備されて「三峡」と名を変えて染物の産地・交易地として再度栄えたそうである。
 当時の様子を再現すべく2000年代になってから修復され、現在の三峡老街になっている。

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 レンガ造りの建物が、土産物屋や食堂などとして並んでいる。







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 レンガ造りで洋風であるが、2階から上が突き出ていてその下が歩道になっているのは他の台湾の古い街並みにもよく見られるし現代の台湾各地の商店街とも共通している。
 窓の下には、各戸のかつての経営者の名前だろうか、人名が彫られている。当時はそれぞれの店主が工夫を凝らして建物の装飾を競っていたそうである。
 写真の建物は、現在では左に洋品店、右が豆花を食べさせる店になっている。

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 軒下の歩道。








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 マンホールは、かつての当地の名産品を表したものになっている。写真は「三峡米粉」のパッケージを模したマンホール。






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 三峡老街の周りにも、往時の面影を残す建物を見ることができる。






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 三峡老街のすぐ脇にかかっている、長福橋。








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 長福橋から清水街を歩くと、三峡拱橋を見ることができる。日本統治期の1933年に、ダムができて川の水位が下がった際に交通至便にすべく作られた橋であり、日本人の設計によるアール・デコ様式の橋で当時の建築費は「44,933円20銭」と紹介されている。




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 台湾の行政区画であるが、台北市を囲むように「台湾県」があり、この三峡は「台北県三峡鎮」であった。2010年12月に「台北県」が「新北市」に衣替えして台北市同様の「直轄市」になり、この「三峡鎮」も「新北市三峡区」になった。
 三峡老街バス停から三峡老街へ向かう民生路は、衣料品店が多く見られる商店街になっている。

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2011年1月12日星期三

台北花博・真相館

 台北花博の施設の中に、「真相館」という建物がある。3Dの映像で台湾の真相を探る、という触れ込みである。ここも整理券制で、14時頃に19時30分の整理券を手に入れた。
 時間通りに真相館へ行き、色セロファンの眼鏡をかけてスクリーンに映し出されたアニメーションを見る。確かにスクリーン上の遊んでいる子どもが手前に飛び出してくる。3Dとはこういうものか、と感じた。
 アニメーションは台湾の土砂災害にまつわるもの。この子どもが住んでいた村が豪雨に見舞われ、大規模な土砂災害で村全体が飲み込まれ、子どもとそのおばあさんは木に上って難を逃れようとするが…というストーリーである。

 この土砂災害、2009年に台湾・小林村で起こった土砂災害をモデルにしているようだ。昨年『NHKスペシャル 深層崩壊が日本を襲う』でもこの災害を紹介していたが、深層崩壊と呼ばれる、なだらかな山が深いところから崩れる大災害で村1つがまるごと土砂に飲み込まれてしまった。
 スクリーンの外では地震や台風、さらにそれに伴う土砂崩れなどが起こりやすくなっている台湾独特の環境に関する展示があり、先のアニメーションが深い印象を残したからかやはり多くの人が足を止めて展示やモニターでの学識者の説明に見入っていた。花博公式サイトの日本語版ではこの「真相館」を通じて「自然との共存の道を探し勉強する」としているが、さすがに大規模災害との共存はできないので身近でこうした災害が起こりうると認識して、それを避ける(展示でもこうした危険な場所からは離れて住むよう勧めていた)なり早めの対策を採るなり、ということになろう。あるいは、台湾国語のウェブサイトでは「讓參觀民眾能更從「面對環境真相」與「如何解決問題」二面向切入,深入瞭解進而關懷生態環境」とあるので、台湾に住み続けるべく自らが住んでいる環境を理解し襲ってくる災害を避ける、ということになろうか。

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台北花博・シャトルバスの日本語表示

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 台北花博の会場へは、台北・松山空港やMRTの駅から、あるいは駐車場からシャトルバスが出ている。
 そのシャトルバスの前面の表示。「免費搭乗」の間、「FREE」の表示の下に「(無料)」と出ている。「無料」は日本語ですね。



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 台湾国語(中国語)・英語表示に加えて「花博連絡バス 二番線」の表示も出て。シャトルバスも日本語対応になっている。
 シャトルバスの中では、無線LANが使用可能である。乗っている時間は短いだろうから使うことはあまりないだろうが、市内や郊外、あるいは都市間を走る路線バスにあると便利だろう。
 「二番線」だとホームの番号のようで、「二号線」が相応しい感もあるが。

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2011年1月11日星期二

鄧麗君@台北花博

 遅くなりましたが、今年も宜しくお願いいたします。
Imgp9526 間が空いてしまったが、昨年行った台北花博の話の続きを。「名人館」というところでは、鄧麗君=テレサ・テンに関する展示をしており、私が行った日は半日券(午後1時から入場できる)で入場したのだがそのときには既にその日の整理券は配り終えていた。
 それだけ人気がある「名人館」、どんなものだろうと思い翌日も名人館目当てに午前9時の開門の時間に会場に行ったのだが、受け取った整理券は11時45分から入館のものだった。
 前日あらかた見ているので適当に会場内を再訪しながら11時半頃に名人館へ。その時には既にその日の整理券の配布は終わっていた。
 館内ではテレサ・テンが生前に発した言葉を並べた映像や、壁に香港・日本そして世界での活躍ぶりが描かれていて手を触れると次々と紹介が続いていく部屋があったりした。そして別の部屋には生前の写真やゆかりの品々が並んでいて、全日本有線放送大賞のトロフィーも目立つところに展示されていた。日本での活躍や人気ぶりも紹介されている。
 正直これだけなら…と思ったら、最後の部屋ではテレサ・テンの足跡をDVDで放映していて、訪れた多くの人が足を止めてDVDに見入っていた。バラエティも含めて出演したテレビ番組、コンサート、軍隊での慰問活動等、見ていると大歌手でも若い頃にはお笑い系のネタをやっているのを見て微笑ましく思ったり、当たり前だが歌声に改めて感心したりで、放映が終わるとどこからともなく拍手が起こり、彼女が今でも台湾の人たちに親しみを持って迎えられていることがわかる。
 前半の「正直これだけなら…」という展示も台湾の人にとっては私が見る以上に価値を感じるものなのだろう、花博でテレサ・テンに思いを巡らすというのは特別なことでありそれゆえに整理券がすぐなくなる程の人気ということである。

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