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2011年3月7日星期一

「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」@東京国立博物館

 地下鉄の駅でこの美術展のポスターを見て気になっていたのだが、昨日が最終日だった東京国立博物館の特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」に行ってきた。
 館内では、平山郁夫氏が生前精力的に足を運び思い入れがあるであろうインド・パキスタン、アフガニスタンのバーミヤン、中国のシルクロード、西安・洛陽・大同、そしてアンコールワットを描いた絵画、そしてそれらの地域の仏像や壁画などが展示されていた。これらのうち仏像や壁画などは過去に各国の探検隊により持ち帰られたり内戦などの混乱のさなかかの地の博物館から流出したりしたものを、将来その地に還すべく蒐集して保存しているものも公開しており、この特別展のテーマでもある「文化財の保護と継承」を訴えるものである。中には削り取られる前の様子が日本の大学の調査隊によって写真で記録されているにもかかわらずその後何者かの手により壁から剥がされ、流転の末たどり着いた、という壁画のかけらも展示されていた。本当は「ここにあってはいけない」とわかっていながらそれを観て往時の様子に思いを至らしたりするわけであり、何だか見てはいけないものを見た気持ちにもなるが、他方でそのおかげで我々も壁画などを見て知識を深めることができる訳でもあり何とも複雑である。本来あるべきところにありつつ、かの地の人達の好意で遺跡の一部なり写真なりを見る、というのが良いのだろう。
 氏による、タリバーンにより破壊されたバーミヤン大石仏を描いた絵画も展示されており、文化遺産を尊重することなく破壊する者への怒りが伝わってくる作品である。
 展示された絵画はメディアなどでよく目にする、氏の代表作品。我々が抱く「シルクロード」のイメージは、氏の絵画によるところも大きいのだろう。
 第2部として、薬師寺に奉納されている氏の作品「大唐西域壁画」が、特別に薬師寺から持ち出されて展示されていた。恥ずかしながら薬師寺にこうした絵画があるのを知らなかったが、こちらは氏が目にし、そして仏教伝来の道に思いを巡らせて描いたであろう絵を清清しい気持ちで見ることができた。
 絵画や展示物は「平山郁夫シルクロード美術館」で保存されているものが多かった。美術館は小淵沢にあるとのことで、近々行ってみたいと思った。あと、20代の頃に中国の西安や新疆ウイグル自治区を旅したことがあったが、もう一度行きたい、さらに氏が描いた絵画の舞台であると他の場所へも行きたい思えてきた。また「行きたい」と思う場所が増えてきた。

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 途中上海にいた中断期間はあるも東京には延べ10年以上住んでいるのだが、東京国立博物館には行ったことがなかった。
 写真は博物館の本館。1938年の開館だそうである。






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 早咲きの桜の向こうに見えるのは表慶館。明治時代末に当時の皇太子、後の大正天皇の成婚記念で建てられたとのこと。
 本当の春ももうすぐ、というところだろうか。





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 今回の特別展が開かれた平成館。その名の通り平成になってからの建築である。







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 東京国立博物館は、上野公園の北側に位置する。やはり上野公園にある国立科学博物館と、その前に展示されているD51型蒸気機関車。よく整備されている。

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