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八月 2012

2012年8月11日星期六

ロンドン五輪・サッカーに『龍時』を思い出す

 ロンドンオリンピック、正直なところあまり見ていない。開会直後は帰宅が遅くなりがちだったこともありあまりテレビを観ず、そのままここまで来てしまった感じである。日本時間で日付が変わるくらいか夜中の1時くらいまでは観ることがあるが、それより遅い時間のものはなかなか…

 女子サッカー、今回決勝戦を戦った末に銀メダル獲得である。
 日本代表がオリンピックの決勝で戦うのは史上初めてのことなのだが、今から8年前、アテネオリンピックの直前に、アテネオリンピックの決勝で戦う日本代表を描いた小説がある。それは『龍時 03-04』、『龍時 01-02』『龍時 02-03』に続く野沢尚の『龍時』シリーズ第3作である。
 こちらは男子サッカーの話、高校生・志野リュウジが単身スペインに渡りリーガ・エスパニョールで成長していく姿を描いた前2作に続き、リュウジがアテネ五輪の日本代表として戦う姿を描いている。リュウジやその父親、そして五輪代表監督らがそれぞれの経験からくる思いを時には秘め時にはあらわにしつつ、アテネ五輪に臨んでいく。
 監督は架空の人物だが、日本代表には大久保・明神・曽ケ端といった実在の選手が名を連ね、対戦相手も李天秀やシャビ・アロンソ、フェルナンド・トーレスといった感じである。現実にあったアテネ五輪、そして実在の選手たちに交じって、リュウジや監督たちは戦っていく。
 現実の日本代表はアテネ五輪ではグループリーグで姿を消したが、小説の中のリュウジたち日本代表は決勝まで勝ち進み、カカやロベカルのいるブラジルと対戦する…
 作者の野沢尚氏はすでに他界しているのだが、アテネ五輪から8年後に女子代表が決勝に、男子代表も準決勝まで進む姿は執筆している氏の中にはあったのだろうか。
 「オリンピックでのサッカー決勝戦」と聞いて、5年前に読んだこの『龍時』を思い出した。試合場面の描写にも、登場人物の描き方にも引き込まれる名作だと思う。前述のとおり作者が他界したのでもう続編が読めないのが残念である。

 今回決勝進出はならず『龍時』の実現とはならなかった男子代表も、まもなく3位決定戦に挑む。

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