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2013年7月14日星期日

江差・函館旅行(11)青函連絡船と津軽海峡フェリー

 青森と北海道の間に通る津軽海峡、かつては国鉄が運航する青函連絡船が青森と函館を結び、人や貨物を運んでいた。本州と北海道の往来には飛行機やフェリーが使われるようになったこと、そして青函トンネルの開通もあり青函連絡船は1988年にその役割を終え廃止になったが、函館と青森にそれぞれ1隻かつての青函連絡船が姿をとどめている。
 廃止になって25年が経つので、生まれたときには既に青函連絡船はなかった、という人も多くなっているし、私自身も青函連絡船には縁がなく乗ることはなかった。

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 函館駅近くに停まっているのは摩周丸。青がシンボルカラーである。
 後部にある船名「MASHU MARU」の後ろ、「TOKYO」の文字が塗りつぶされている。国鉄時代は東京港を船籍港にしていたが、廃止前年の1987年に国鉄の分割・民営化でJR北海道になったときに船籍を函館に変えた名残である。

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 入口に掲げられているかつてのポスター。保存状態が良く、今の旅行案内と言われても通じそうである。
 船内では船の青函連絡船の歴史を船の模型などで示したり、洞爺丸事故の様子を伝えたりしている。かつての座席なども船内に残っている。





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 煙突に残る、JNR(日本国有鉄道)のマーク。









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 船の前方には函館山を望むことができる。
 元町を歩いた時には八幡坂から港越しにこの船を見たのだが、逆に摩周丸から八幡坂を見る。




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 連絡船のマスコットはイルカ。摩周丸のそれは摩周湖をデザインしたもの。







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 さて現在、青函連絡船はなくなってしまったが津軽海峡を走るフェリーがある。今回の旅の帰りはそんなフェリーの1つである津軽海峡フェリーに乗って青森へ行き、そこから飛行機で帰ることにした。

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 昔の青函連絡船は函館駅に直結した港で乗り降りできたようだが、今のフェリーは函館駅からは離れた、五稜郭に近い乗り場から乗船。
 今回乗った船の名前は「びるご」。船の前方が開き、乗用車やトラックが入っていく。車を持たない旅客も、車の流れが途切れたところでやはりここから乗船し、自動車用スペースの脇から階段を上って旅客用スペースに入っていく。



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 4時間かからず青森に到着。もっとも、地図で見ると回り道をしているように見える鉄道は函館と青森の間を2時間で結んでいて、時間的には列車のほうが早いと言える。
 2等船室はカーペット敷きの大広間なので、横になったり足を延ばしたりすることができるのでそこは楽である。小学生の団体が3校乗っていたようで、彼らの貸切になっている船室もあった。青森の子どもが函館へ行った帰り、そして函館の子どもが青森へ行くようだ。修学旅行や小旅行にはお互い行きやすい場所なのだろう。


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 船の中にはテレホンカードでかける船舶電話が。
 他方、携帯電話も航行中のかなりの時間は電波が入って使えるとかで、携帯電話の充電スペースもあったのは時代の流れか。




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 青森では船の後部から下船。
 自動車も坂道を下るように下船。船内の自動車スペースは立体駐車場のようになっている。

 青森側も青森駅とは少し離れたところにあり、青森駅までは定額タクシーで1,200円で行くことができる。3キロ程の距離だろうか。

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 青森でもかつての青函連絡船を見学。青森駅に程近いところに停まっている八甲田丸、こちらは黄色の船体である。
 船の隣には石川さゆりのヒット曲『津軽海峡冬景色』の歌碑が。







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 こちらは八甲田山系をデザインしたシンボルマーク。










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 八甲田丸の船内には、かつて連絡船が青森~函館間、そして本州と北海道を結ぶ主要な交通機関だった頃の駅前市場や街の様子を伝える展示「青函ワールド」がある。この展示はかつて東京のお台場に保存されていた連絡船・羊蹄丸が、その展示を終える際に引き継いだものとのこと。左写真は仕入れの目が利かず変な魚を仕入れてきた夫を叱る妻の図、右は焼き芋屋での子どもと大人のやり取り。人情や息遣いまで伝わってきそうな展示である。

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 八甲田丸では、連絡船の役割の1つである列車を運ぶスペースも見せてくれる。往事の様子そのままとはいかないが、連絡船が本当に列車も運んでいたことがわかる。
 展示されているディーゼルカー、実際には安全上の理由で載せる機会はなかったのだとか。

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