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2013年10月14日星期一

「台湾平埔族の歴史と文化」@国立民族学博物館

 昨日のことになるが、大阪に行って企画展「台湾平埔族の歴史と文化」をやっている国立民族学博物館(みんぱく)を見てきた。
 展示そのものは博物館の一角を使った小規模なもので、清朝期に王朝の統治に協力した有力者が清朝の官服を纏っている図や、平埔族が住みかを追われまた山岳地帯の原住民が住む地域にも入り難かったこと、日本統治期には戸籍に「熟」(「熟番」の意。清王朝期から文化を受容していた人との意)と書かれて平埔族であることを表していたこと、80年代後半からの台湾民主化の流れで平埔族も自らの存在をアピールしていることなどが、複製の文献や写真とともに説明されていた。
 この日は毎週末にみんぱくでやっているという「みんぱくウィークエンド・サロン―研究者と話そう」というイベントがあり、この企画展に関与した同館の野林厚志教授による「台湾民族事情」と題したトークイベントがあった。台湾の歴史(西洋による「再発見」の前から台湾の歴史はある)や四大族群(閩南人・客家・外省人・原住民)のアイデンティティ確立(外省人のアイデンティティ確立の話を聞くことができたのが新鮮だった)の後で「あれ、企画展のタイトルになっている平埔族は?」との進め方で聞く人を引き込む、台湾をこれから知ろうという人やちょっと話を聞いてみようかという人にもわかりやすく、台湾のあらましを伝えつつ企画展のテーマである平埔族にも話が及ぶという面白いイベントだった。
 私自身が台湾のことを説明するときに参考にさせていただきたいというイベントだったし、iPhone5S(だったと思う)にプレゼン資料を仕込んでおいてそれを操作しながら話を展開する(これだとパソコンの前に座りっぱなしでなくても進めることができる)というスタイルも印象に残った。

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 平埔族を離れ、みんぱくの常設展示は「各地各民族の伝統的な生活や風習」に関するものだけでなく今日の社会における諸相に関するものも。ヨーロッパの展示では「変化するヨーロッパ」と題して移民を取り上げ、写真のように各地から来た人が、あるいは彼ら向けに店に並ぶインスタントラーメンも収集物に。





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 こちらは「伝統でもあり今でも存在する」アジアでの農業にまつわる常設展示。各地の被り傘が並ぶ。
 みんぱくは子供にも関心を持ってもらえるように工夫を凝らしているし、IT技術を活用して博物館の目的を果たしていると思う。

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