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2014年7月9日星期三

2014年6月・北宗谷(7)宗谷本線・抜海駅と稚内駅

 前回の続き。朝の稚内公園を後にして、稚内駅から列車に乗って抜海駅へ向かった。

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 稚内駅を出る普通列車は1日5本、稚内から2駅目、15分ほどで抜海駅に到着。
 ちょうど90年前の1924年(大正13年)に開業した抜海駅、駅舎は当時のものを改修しながら使っているのだそうだ。走る列車は新しくなったが、木造の雰囲気ある駅舎である。






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 反対方向の列車が来るまで30分、駅前から海岸沿いの道道106号線へと道がのびているので、その間に海岸沿いを目指す。
 南を目指す道を見ると利尻富士が、北を見るとノシャップ岬へと延びる半島が見える。この道を北上すると、先述の稚内温泉やその先のノシャップ岬へ行くことができるそうだ。

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 再び抜海駅に戻る。駅前の農地では、他の土地よりも短いであろう耕作期間で作物を生み出すべく、トラクターで整地している人を見た。








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 この抜海駅、1983年(昭和58年)公開の映画『南極物語』のロケ地なのだそうだ。
 高倉健扮する南極越冬観測隊員が、南極の観測基地に置き去りにせざるを得なかった樺太犬を提供してくれた人たちを訪ねて回る。その中で荻野目慶子扮する少女に代わりの犬を連れてこの駅に降り立つも、少女に犬を突き返される、そんな場面がこの駅であったのだとか。
 『南極物語』、30年以上前に映画館で観たのだが、犬を突き返すのは少女の自宅かと思っていたが、この駅だったとは。
 30分の滞在時間で海沿いまでも行ったので慌しく、ゆっくりすればよかったかなとも思った。

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 稚内へ戻る列車の車窓から。雲が増えてきて見通しが良くなくなってきたが、利尻富士を車窓に見ることも。









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 稚内駅に到着。
 ホームに「日本最北端 稚内駅」と記されているが、車止めの先にある日本最北端の表示は駅舎の改築によりガラス越しにしか見ることができないのが残念。







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 函館や東京、そして最南端終着駅の枕崎やJR最南端の西大山駅までの距離がやはりホームに記してある。







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 宗谷本線を走るディーゼルカーに貼ってあるステッカー。










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 稚内駅。11年前に訪れたときは古い駅舎だったのだが2011年に新しい駅舎になったのだそうだ。観光案内所や映画館、そして規模の大きいコンビニエンスストアが併設されている。
 フェリー乗り場も駅の近くだったのが、新しくフェリーターミナルができて駅から10分程歩いたところにある。



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 かつては今の南稚内駅が稚内駅と称していて、今の稚内駅は稚内港駅と称していた。さらにその先、稚内と樺太を結ぶ連絡船の乗り場まで線路は伸びて稚内桟橋駅なる駅があったそうだ。
 今の稚内駅のエリアから外まで改築前は線路が延びていて、その場所まで線路を埋め込みさらに設けられた車止め。さらにその先にはかつての稚内桟橋まで線路が延びている時代を偲ばせるように、広場に線路が埋め込まれている。
 北の駅にもさまざまな変遷があり、一見風情がなさそうに見える今の稚内駅もそこに住む方々にとっては日頃通ったり映画を観た思い出の地だったりして、旅の者にとってはやはり最北端の駅として記憶に残るのだろう。
 そして抜海駅は、大正時代以来の駅舎が時代の流れや映画の撮影を見守ってきたし、これからも見守っていくのだろう。

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