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五月 2015

2015年5月17日星期日

カンチャナブリーと旧泰緬鉄道(2)サイヨーク・ノイ

 前回の続き。クウェー川鉄橋を見た後はカンチャナブリーで一泊し、翌日旧泰緬鉄道、タイ国有鉄道南本線ナムトック支線に乗ることにした。

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 観光列車に乗ると終点のナムトックで3時間程停車するので観光が楽しめると思いそれに乗るべく9時頃にカンチャナブリー駅に行ったところ、「観光列車は満席だ。次の列車は11時半」とのことだった。聞くと3日前から切符を売っているとかで、観光列車は座席指定なのか知らないが乗ることができないようだ。それはともかくとして10時35分発で普通列車があるように駅の時刻表に書いてあるので指を差しながら「これは?」と問うたところ「delay」との返事、遅れ情報が駅にも入ってきているようだ。

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 ならば次の策として、バスでナムトックに向かいそこからカンチャナブリーへ戻る列車に乗ることにして、駅を後にした。ナムトックの先にはサイヨーク・ノイという滝があり、そこを観ることもできる。予め調べたところこの観光列車だけはナムトックの先にあるサイヨーク・ノイへも行くそうでそれを期待して観光列車の時間に駅に向かったのだが、バスでもサイヨーク・ノイへ行くことができる。
 20分程歩いてバスターミナルへ。バスは系統番号が車体に書いてあり、「8203」と書いてあるバスに乗るよう窓口で教えてもらった。

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 バスは整備された道を進んでいく。沿道の花炎樹や緑が美しい。







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 1時間20分程、車掌に教えてもらって下車。食堂や物産店に混じってセブンイレブンもある。
 サービスエリアのような役割になっているようだ。






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 道を渡り、「WELCOME」と書かれた入口から登っていく。








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 程なく、「NAM TOK SAI YOK NOI」と書かれた看板とプラットフォーム、そして線路がある場所へ。
 ここもホームの脇に店が並んでいる。






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 ナムトック、その先にカンチャナブリーがある方向を見る。草茫々の線路に列車が走っているようには見えないのだが…






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 駅名表示のさらにその先に進むと、蒸気機関車が置いてある。機関車を押す格好で写真を撮っている人たちがいた。






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 木の枝が伸びているその先で線路は途切れる。かつてはこの先のビルマ、今のミャンマーまで線路が延びていたのだろうか。






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 小道を歩いたすぐその先に、水が流れている。









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 そしてその先には滝とその水が溜まった浅い滝壺がある。この滝がサイヨーク・ノイだ。
 滝壺では子どもたちが水遊びを楽しみ、さらに滝が岩を打つところまで上る人たちも。





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 滝壺から溢れた水が流れる岩肌で遊ぶ子ども達。
 そしてその水辺にシートを広げ、持ってきた食事を楽しむ人たちも。家族連れや近所で連れだって、というところだろうか。
 外国人もそこそこいて、ロシア人が多いのか注意書きにはロシア語も見られた。

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 さらに先に進むと車道に戻るのだが、木々が華やかで日本で見る紅葉のようだ。








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 改めて蒸気機関車の前を通る。この蒸気機関車は702号と番号が付いているが、もとはクウェー川鉄橋駅にあったものと同じ日本のC56型蒸気機関車。行き止まりのところにこの蒸気機関車の紹介があり、日本鉄道製で戦中に泰緬鉄道で使われたのち、1946年から1976年まで現役で活躍したと記されている。

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2015年5月16日星期六

カンチャナブリーと旧泰緬鉄道(1)クウェー川鉄橋

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 日本でゴールデンウィークに当たる時期、タイでも今年は5月1日(土)がメーデーで勤労者は休み、2日・3日の週末とあわせて3連休、さらに5日(火)はプミポン国王即位記念日で休日が続く。さらに観光促進とかでタイ政府は今年は4日(月)を官公庁の休日にしたのでこれにフォローしている会社の人や休暇を取った人は5連休になる。私は通常勤務だったが…
 休みが続く5月の初旬、映画『戦場にかける橋』で知られるようになったというクウェー川鉄橋があるカンチャナブリーへ行き、さらに昔の泰緬鉄道であるタイ国有鉄道南本線ナムトック支線に乗車がてら沿線を巡ってみた。
 カンチャナブリーに着いてから早速ソンテウでクウェー川鉄橋へ。第2次大戦中に日本軍が当時のビルマへの輸送ルート確保のために急ごしらえで作った鉄道、そして橋であり、連合軍捕虜・タイを始め東南アジア各地の人達、そして日本軍兵士が工事に従事したそうだ。そのうちかなりの数の人が工事中に命を落としており、多大な犠牲の上にできた鉄道と橋である。

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 最寄駅はクウェー川鉄橋駅、RIVER KWAE BRIDGE駅。







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 駅前の道路や線路脇、そしてホームにも店や屋台が並ぶ。








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 駅の窓口。列車が通るのは1日3往復だけ、この他に土日は観光列車が1往復走るようだ。観光列車の戻りは書かれていないが…
 窓口の前にはタイの鉄道を紹介した冊子が。駅で用意した閲覧用だろうか。

 列車はバンコク・トンブリー駅からカンチャナブリー、そしてこのクウェー川鉄橋を通って終点のナムトックへと向かう。3往復のうち1往復は途中のノーンプラードゥックが起点・終点だ。列車の時間は、後で見たカンチャナブリー駅の時刻表とあわせて書き起こすとトンブリー方面からが
・ノーンプラードゥック04:25発→カンチャナブリー5:57発→クウェー川鉄橋6:15発→ナムトック8:20
・トンブリー07:45発→カンチャナブリー10:35発→クウェー川鉄橋10:44発→ナムトック12:35着
・トンブリー13:55発→カンチャナブリー16:19発→クウェー川鉄橋16:33発→ナムトック18:30着
・(土日のみ)トンブリー06:30発→カンチャナブリー09:29発→クウェー川鉄橋10:00発→ナムトック11:30着

ナムトックからが
・ナムトック05:20発→クウェー川鉄橋07:12発→カンチャナブリー07:19発→トンブリー10:10着
・ナムトック12:50発→クウェー川鉄橋14:40発→カンチャナブリー14:44発→トンブリー17:35着
・ナムトック15:15発→クウェー川鉄橋17:31発→カンチャナブリー17:41発→ノーンプラードゥック18:50着
・(土日のみ)ナムトック14:25発→クウェー川鉄橋??:??発→カンチャナブリー16:53発→トンブリー19:25着

となる。クウェー川鉄橋に30分停車する観光列車はともかく、クウェー川鉄橋~カンチャナブリー間の所要時間がまちまちでいい加減な気がするのだが…

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 昔の戦地も、今では観光地。鉄橋の上は自由に往き来する観光客で賑わっている。鉄橋の入口には爆弾を模した飾りが。







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 川の対岸まで歩いて渡ることができる。気を付けて歩かないと安全の保証はないが…
 橋の所々に、列車が通った時の待避用スペースがある。







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 橋の両端にある円弧型の橋枠当時からあるもので、中央の角張ったものは戦後に日本企業が修復したものなのだとか。





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 クウェー川とも、メークローン川ともいう川。
 たくさんの人が乗っている小屋のような船が、ボートに引っ張られている。食事を堪能しながら川めぐりという風情だ。乗っている人の多くが、シリントーン王女のカラーで今年よく見る紫色の服を着ているのが印象に残った。

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 渡ってきた鉄橋を振り返る。









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 そして対岸へ。線路が土手の上を走るようになっており、鉄橋から川縁へ下りることができる。








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 対岸から見たクウェー川鉄橋。









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 牛だろうか、川縁で放牧されていた。









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 16時過ぎ、時間的にはカンチャナブリーからナムトックを目指す列車が来る筈であり、それを見ようと橋を渡って待っていたのだが、予想外なことに反対側から列車がやって来た。この方向の列車は上述の通り対岸のクウェー川鉄橋駅を14:40に発つのがあるのだが、その列車が大幅に遅れているのだろうか。
 階段の下から、機関車を見上げるように写真を撮る。



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 観光客が橋の上にいて待避スペースで待ち構えているせいか、列車はゆっくりと橋を渡っていく。そのため、あちこち走りながらいろいろなアングルで写真を撮ることができる。



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 再び土手そして橋に上り、通り過ぎた客車の後ろをみることができた。








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 しばらくすると今度は橋を渡ってナムトックを目指す列車が通り過ぎていく。こちらは待避スペースで見た。
 この列車も遅れていたのか、反対から来る列車をカンチャナブリーで待っていたのか。


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 駅に戻って、線路脇に保存してある2台の蒸気機関車を見る。「C5623」のプレートがあるのは日本から戦時中に運ばれてこの地を走っていたというC56型蒸気機関車、何も書かれていない方は戦後イギリスから来てこの地を走ったという蒸気機関車。戦時中にこの地に送られた機関士が保存に関わっていたのだろうか、機関士の名前を記した碑が機関車の前に建つ。

 『戦場にかける橋』や『クワイ河マーチ』などはその名前や音楽を見聞きしたことはあり、泰緬鉄道もその名前は聞くが、今日観光名所として多くの人が訪れるこのクウェー川鉄橋、かつて戦地だったことは忘れずに心に留め、往事に思いを馳せることにしたい。

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