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2017年3月10日星期五

『牯嶺街少年殺人事件』~A Brighter Summer Day~

 1991年の東京国際映画祭で披露され、翌年日本の映画館でも公開された台湾映画『牯嶺街少年殺人事件』、25年近くの時を経てデジタルリマスター版のDVDやBlu-rayがアメリカで『A Brighter Summer Day』のタイトルで発売されたので、Blu-rayをAmazon.comで購入した。日本でも今週からこのデジタルリマスター版が公開されるとか。
 1992年の上映当時私も映画館で観ておりクライマックスシーンはよく覚えているが、25年振りに観ることになる。実は去年のうちに買っていたのだが、この長作をいつ観ようかと思っているうちに時間が経ってしまい、ようやく観た次第だ。今回観たのは236分、約4時間に渡るバージョンだ。当時観たのもこの長さだったか、あるいは約3時間の短い版だったか。
 Blu-rayは中国語(台湾国語)の台詞に英語の字幕。長時間ということもあり観るのにエネルギーが必要だった。
 同時期のセンセーショナルだった侯孝賢の台湾映画『悲情城市』は2・28事件の時代に本省人が面した悲哀を描いていたが、『
牯嶺街少年殺人事件』の主人公である小四少年(スー)の一家は大陸から渡って来た外省人の設定。大陸から来た家庭の少年たちによる2つのグループの対立と抗争、気怠さが漂う学校生活、小四の父親に対する秘密警察の取り調べ、そしてこの映画のメインストーリーである小四と小明(ミン)との交流と悲劇的な結末、とこちらは外省人が過ごした厳しい時が描かれる。「本省人」「外省人」と書くと二極対立的になってしまうが、作中ではその点の強調はなく登場人物の人間模様を通じて1960年代の抑圧感を描いていると言える。
 ただわからないのが大学合格者をアナウンスするラジオ放送での終幕。ここに監督のエドワード・ヤンが込めたものは何なのだろうか。やり場のない感情を持ちつつ過ごした時代から、扉を開いていく期待が大学合格者のアナウンスに秘められているのか。

 この『牯嶺街少年殺人事件』、版権の都合でソフト化が困難と聞いていたが、アメリカでDVD化されたり日本で再度上映されたりと、事情はわからないがここ1~2年で再び陽の目を見ることになった感がある。

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11年前に訪れた牯嶺街。台北の国家図書館や中正記念堂の近くだ。






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 「牯嶺街」の名が冠せられたバス停と、ここにある「牯嶺街小劇場」。後者は昔の警察署を利用した劇場だ。






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 この『牯嶺街少年殺人事件』=『A Brighter Summer Day』、小生はアメリカのAmazon.comから購入。一番安い輸送料で購入して到着まで1か月以上かかると言われたが、実際にはバンコクまで2週間で到着した。
 下画像は日本のAmazon.co.jpから(商品の紹介へのリンクです)。そのうち日本では日本語版も発売されるのだろうか。

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