« 二月 2018 | Main | 四月 2018 »

三月 2018

2018年3月4日星期日

ロッブリー小旅行

Dsc_1010

 バンコクから北へ2時間あまり、アユタヤのその先にあるロッブリーという街へ行ってきた。ロッブリーはスコータイ王朝・アユタヤ王朝期には首府に次ぐ重要な街として位置付けられた古都である。
 新市街にあるバスターミナルに程近い大通りからソンテウに乗って見どころの多い旧市街を目指す。鉄道の線路を跨ぐ踏切近くでソンテウを降りると目の前にあるプラ・プラーン・サーム・ヨート、13世紀の仏塔なのだが周りには猿がいっぱい。

P3011934

P3011938

 踏切近くの線路にも、通りの商店の軒先にも猿が普通に歩いている。
 近くに猿を見るのは3年余り前のジブラルタル以来だがその時は岩山の上、今回は歩道や車道に猿が溢れているのでこうした経験はおそらく初めてだ。


P3011940

P3011941

 改めてプラ・プラーン・サーム・ヨート、境内のみならず、仏塔に居座りよじ登る猿が目を引く。







P3011932

 プラ・プラーン・サーム・ヨートの向かいにあり、ソンテウのおり場でもあるサーン・プラ・カーン。交差点にロータリーのように建つ寺院なのだが、猿がいっぱい。中国語で「小心猴子抢东西」=猿のひったくりに注意、と書かれているが、最近タイで激増している中国人観光客はこの時はあまりいなかったようだ。
 同様に「猿に食べ物を与えるな」という注意書きもここやプラ・プラーン・サーム・ヨートに掲げられていたが、当の地元の人達も含め猿に食べ物や水を与えているようで、中にはヤクルトを手にして飲んでいる猿も見かけた。

P3011927

 踏切にある信号所にも、タイによくある象とともに猿の像も。







P3011957

 猿が多いエリアから歩くことしばし、チャオ・プラヤー・ウィチャエーンの家と呼ばれる遺構。17世紀にフランス大使の邸宅として建てられ、後にギリシャ出身でアユタヤ王朝の高官になったコンスタンティン・フォールコン(タイ名はチャオプラヤー・ウィッチャイェーン)が住んだという邸宅の跡であり、三角屋根にヨーロッパの様式を感じるタイではあまり見ない感じの遺構だ。
 17世紀といえば日本は鎖国時代、そんな時代でもタイはフランスと交流を持ち、人の行き来もあったことが新鮮に感じる。


Dsc_1021

 この遺構から伸びる通りには「Rue de France」の名前が冠されている。現代の仏教寺院や市場に面した通りだ。









P3011974

 Rue de Franceの突き当たりにある、プラ・ナーラーイ・ラーチャニウェート宮殿。今は国立博物館。入口に回ると水曜日から日曜日に開館、祝日は閉館と書いてあり、今回ロッブリーを訪れたのはタイの祝日だったのだが、門が開いているので中に入って尋ねたところ博物館もオープンしているとのことだった。
 白い建物の中にはかつての王朝期の仏像の頭部や仏具、皿などの食器が展示してあった。
 アユタヤ王朝の後、時を経て現代に繋がるチャクリー王朝のラーマ4世が19世紀にこの地を訪れ、古都ロッブリーの再興を命じたとかでここはかつてのラーマ4世の宮殿、その生涯を紹介するエリアもあったのが印象的だ。一度は活気を失ったことがある街なのだろうか。

P3011983

P3011992

 敷地内にはかつてのナーラーイ王朝期の建築物も。左写真は「Dusit Sawan Thanya Prasat Throne Hall」、国王が各国大使に謁見する場所であり、右写真は「The Twelve Royal Storage Buildings」、英語の説明も海外からの商いや貢物として得たものを保管しておく倉庫とのことだ。

P3012007

P3012015

 ロッブリー駅の前にも広大な敷地の中に遺構が広がる。
 駅前に保存されている蒸気機関車の後ろにも、時代を経たであろう仏塔が見える。




P3012009

P3012013

 駅のホームにも猿の像が。
 もっとも、駅舎脇にあった「聞かざる、見ざる、言わざる」、これは日本語から来るものだと思うが、誰かがこの地にこの言い習わしをもたらしたのだろうか。
 駅の窓口にも案内に猿のイラストが描かれているなど、猿がロッブリーのシンボルになっているのだろう。

P3012003

P3012005

 ロッブリー駅を出発したディーゼルカーが先述の猿の像がある信号所の前を通り、プラ・プラーン・サーム・ヨートを横目に踏切を通り過ぎていく。
 鉄道のロッブリー駅がまさに宮殿を始め見どころの多い旧市街にあるのだが、バンコク・フアラムポーンからロッブリーを目指す列車は朝都合の良い8時30分発のSpecial Express(特急列車)は当日駅で切符を買おうとしたら満席で乗れず、急いでモーチットのバスターミナルに向かった。この列車はチェンマイを目指すディーゼルカーによる特急列車とのことで、車輛数も少ないのだろう。
 モーチットでバスの切符を買おうとしたら、窓口でロットゥーで行くように勧められた。そういう運用をしているのだろうか。このロットゥーはサラブリー経由で寄り道をするのだが、2時間半かからずにロッブリーのバスターミナルに到着した。バスターミナルからは、北側にある大通りでソンテウに乗ると約2キロ、5分くらいで先述のサーン・プラ・カーンに行くことができる。
 帰りは鉄道のロッブリー駅近くのロットゥー乗り場から乗り、BTSモーチット駅へ。
 朝バンコクからロッブリーに行く列車は前述の特急列車以外は冷房が効かずまた時間もかかり、帰りの列車も時間が当てにならないので、ロッブリーへはモーチットからロットゥーやバスで行き来するのが便利なのだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« 二月 2018 | Main | 四月 2018 »