北京五輪・折り返しに想う
北京五輪、開会式から8日が経った。閉会式までの残り日数もあと8日なので、日程も折り返しと言えるだろう。
開会式で、中国の各民族の民族衣装を着て中国国旗を持って場内に入ってきた子どもたちの多くが漢族の子どもであったことが伝えられている。その画面を生中継で見たときに、少数民族だと一目でわかる顔立ちの子どもが少ないような気がしたのだがそのときは遠目からだったし厳密にやってはいないのかもしれないと思ったが、1週間経ってその中身が明らかになり問題視されている。
この北京五輪の開会式は、中国の国家体制や最近の中国を巡る状況からすると国威発揚色が強くなるのではと言われていたし私もそう思った。更に中国の体制に批判的に考える人たちの中にはこのオリンピックを1936年のベルリン五輪(当時のドイツの政治体制は…)に擬える向きもあった。しかし、実際に蓋を開けてみると言われるほどには国威発揚色が少ない開会式だったと思う。その中で数少ない「中華人民共和国」のアピールである国旗入場と掲揚に、フェイクがあったということである。逆に言えばフェイクをしてでも「五星紅旗と中国の各民族を結びつける」、ひいては「五星紅旗の下での民族共存」をアピールしたい」ということになる。だとすれば、こだわりどころを間違えており、やはりそういうやり方は如何なものか、ということになる。
ロイターの記事では、「中国の56の民族グループから56人の子どもが中国国旗を取り囲み、56の民族を表す」とプレスに示されていたという。原文がわからないが、「『各民族の子ども』とは言っていないでしょ」と開き直る余地があるということだろうか。
こだわりを持つのであれば各民族から1人ずつ子どもを集めてくることは可能だっただろうが、国内各民族の存在とその「五星紅旗下での共存」をお手軽にアピールしたかった、ということか。もっとも、我々が思うほどには開会式にメッセージ性を込めようとはおもっておらず、単なる手抜きなのかもしれないが…
選手入場の直前に、フィールドで各民族の民族音楽の演奏や民族舞踊が展開されていたが、あれはどうだったのだろうか。
「中国の56の民族グループから56人の子どもが中国国旗を取り囲み、56の民族を表す」五輪=開会式でまた問題、民族衣装の子供も「やらせ」
2008年 08月 15日 17:19 JST[北京 15日 ロイター] 北京五輪組織委員会(BOCOG)は15日、8日の開会式で中国各地のさまざまな民族衣装を着た子どもたちが行ったパフォーマンスについて、実際には民族衣装と子どもの出身地に関係がなかったことを認めた。
同開会式ではこれまで、花火などの映像の一部が事前に制作された合成だったほか、歌の場面に登場した少女が本当の歌い手でなく「口パク」だったことも明らかになっている。
BOCOGの王偉副会長は「中国の演者が異なる民族の異なる衣装を着るのはよくあること。特別なことではない」とコメント。「彼らは人々が友好的で共に幸せであることを象徴するために違う衣装を着るだろう」と釈明した。
民族衣装を着ていた子どもたちは、子役の少年少女などが所属する銀河少年電視芸術団の団員と伝えられている。しかし、開会式に関するメディア向け資料では「中国の56の民族グループから56人の子どもが中国国旗を取り囲み、56の民族を表す」と説明されていた。




























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